
釧路では春から夏にかけてつぶ貝が旬らしいけど、どこで食べられるんだろう?
釧路の人はお酒の〆につぶ貝を食べるって本当?
釧路の涼やかな潮風、活気あふれる港町の雰囲気。せっかく釧路に行くなら、一番の楽しみはやっぱり「食」ですよね。特に、醤油の焦げる香ばしい匂いと、コリコリとした歯ごたえがたまらない釧路のつぶ貝は、絶対に外せないグルメの代表格です。
でも、いざお店を探し始めると「結局、どのお店が本当に美味しいの?」という大きな壁にぶつかりませんか?
検索すると必ず出てくる有名店「つぶ焼 かど屋」。でも、「本当にここでいいのかな?」「もっと地元の人に愛される、隠れた名店があるんじゃない?」と、お店選びで迷ってしまう気持ち、とてもよくわかります。
この記事では、
- 王道「かど屋」は本当に行くべきか、その攻略法
- 炉ばた焼きや居酒屋など、地元民が推す目的別の名店5選
- 最高の味を楽しめる「旬」の時期や美味しい食べ方のコツ
- 旅の記念になる人気のお土産情報
まで、あなたの「知りたい!」に完全ガイド。旅行後に「あのお店を選んで大正解だった!」と心から満足できる、あなたにぴったりの一軒が必ず見つかります。
まずは知りたい!釧路つぶ貝の「旬」と基本情報
お店選びの前に、まずは旅の満足度をグッと引き上げる、釧路つぶ貝の基本情報をチェックしておきましょう。
「いつ行くのが一番おいしいの?」「どんな種類があるの?」
そんな疑問を知っておくだけで、お店でのメニュー選びがもっと楽しくなりますよ。
最高の味はいつ?つぶ貝の旬は「春〜夏」が本番
せっかくなら、一番おいしい時期に食べたいですよね。
釧路のつぶ貝の「旬」は、貝の種類によって異なりますが一般的に春から夏(4月〜7月頃)と言われています。この時期は、つぶ貝が産卵期を前に栄養をたっぷりと蓄えるため、身がふっくらと肥えて旨味も濃厚に。
特に、コリコリとした力強い食感を存分に楽しみたいなら、このシーズンを狙うのがベストです。
もちろん、北海道では通年でつぶ貝の漁を行っているため食べることができますが、「旬の味」を体験したい方はぜひ春夏の旅行計画をおすすめします。
灯台つぶ?真つぶ?青つぶ?知って得するつぶ貝の種類と味の違い
「つぶ貝」とひと口に言っても、実はいくつか種類があります。
釧路でよく食べられているのは、主に「灯台(とうだい)つぶ」。
正式名称はエゾバイガイで、比較的安価でありながら、火を通しても身が硬くなりにくく、つぶ焼きに最適な種類として親しまれています。
種類 | 旬の時期 | 特徴 | おすすめの食べ方 |
灯台つぶ (エゾバイガイ) | 春〜初夏 (4月~7月頃) | 柔らかく、ほんのりとした甘みが特徴。釧路で最もポピュラー。 | つぶ焼き、煮付け |
真(ま)つぶ (エゾボラ) | 春~初夏 (4月~7月頃) | やや高級。強い磯の香りとコリコリとした食感が楽しめる。 | 刺身、寿司 |
青つぶ (ヒメエゾボラ) | 夏〜秋(流通の旬) ※春も味が良い | 真つぶに似た強いコリコリ感と磯の香り。 ※アブラ(唾液腺)に毒があるため下処理が必須。 | 刺身、焼きつぶ |
お店でメニューを見るときに、この違いを知っていると、より自分好みの味に出会えるかもしれませんね。
なぜ釧路はつぶ貝が名物なの?〆に食べる食文化の背景
釧路の夜、地元の人たちが「〆にラーメン」ならぬ「〆につぶ」と言うのを聞いたことがあるでしょうか。
このユニークな食文化には、ちゃんとした理由があります。
釧路はもともと、つぶ貝の漁獲量が豊富な港町。新鮮なつぶ貝が手軽に手に入ったことから、古くから居酒屋の定番メニューとして食されてきました。さらに、つぶ貝には肝臓の働きを助けると言われる栄養素「タウリン」が豊富に含まれています。
お酒を飲んだ後に食べる「〆のつぶ」は、美味しさだけでなく、体にも理にかなった釧路の知恵だったんですね。
そんな歴史を知ると、これから食べるつぶ焼きが、より一層味わい深く感じられるはずです。
【王道の徹底攻略】釧路の代名詞「つぶ焼 かど屋」は行くべきか?
釧路のつぶ貝をリサーチしたあなたが、真っ先にたどり着いたであろうお店、それが「つぶ焼 かど屋」ではないでしょうか。
「有名だけど、本当のところどうなの?」
その疑問に、ズバリお答えします。
結論:初釧路なら一度は体験したい専門店の味と雰囲気
結論から言うと、初めて釧路を訪れるなら、「かど屋」は一度は体験しておく価値のあるお店です。
長年地元で愛され続けてきた、あのノスタルジックな雰囲気。カウンター越しに次々と焼かれていく、つぶ焼きの香ばしい匂い。これらは、他のお店では味わえない「かど屋」ならではの魅力であり、釧路の食文化の象徴とも言えます。
ただし、「ゆっくりお酒と会話を楽しみたい」「つぶ貝以外のメニューも色々食べたい」という方には、他のお店の方が向いているかもしれません。
「釧路に来た!」という記念すべき体験をしたい方には、自信をもっておすすめします。
メニューは2択!「つぶ焼き」と「ラーメン」の黄金コンビ
「かど屋」のメニューは非常にシンプル。
基本的には、名物の「つぶ焼き」と、もう一つの看板メニューである「ラーメン」の2つのみです(飲み物はビールやお酒、ジュース)。
熱々のつぶ焼きは、秘伝の醤油ダレでグツグツと煮込まれており、その香りが食欲をそそります。
身を取り出すのに少しコツがいりますが、それもまた一興。コリコリの身と、旨味が溶け出したタレの味は格別です。
そして、多くの人がつぶ焼きと一緒に頼むのが、昔ながらのあっさり醤油ラーメン。このシンプルなラーメンが、濃厚なつぶ焼きの味と絶妙にマッチするんです。
つぶ焼きを堪能したあとの〆に、このラーメンをすするのが「かど屋」の定番スタイルです。
待ち時間は?混雑を避ける裏ワザと訪問前の注意点
人気店ゆえ、行列は覚悟しておく必要があります。特に週末や観光シーズンのピークタイム(19時〜21時頃)は、30分〜1時間待ちも珍しくありません。
貴重な旅行時間を有効に使うための裏ワザはこちら。
- 開店直後(17時頃)を狙う
- あえて遅い時間(22時以降)に訪れる
- 平日の訪問を計画する
また、店内はカウンター席が中心で、席数も多くはありません。大人数での訪問にはあまり向かないので、1〜4人程度で行くのがおすすめです。
店舗情報・アクセス
●店舗名 | つぶ焼 かど屋 |
●所在地 | 〒085-0013 北海道釧路市栄町4丁目1 |
●営業時間 | 17:00~0:00 |
●駐車場 | なし |
訪問動画
実際に「つぶ焼 かど屋」に訪問したときの動画があるので、ぜひ参考にしてください!
【Instagram】釧路・つぶ貝(つぶ焼 かど屋)
【目的別】かど屋だけじゃない!釧路のつぶ貝が旨い地元民推しの名店5選
「かど屋の魅力はわかったけど、やっぱり他の選択肢も知りたい!」
そんな本物志向のあなたのために、地元の方への聞き込みや実食調査をもとに、目的別に厳選した5店をご紹介します。
ここからは、あなたの旅のスタイルにぴったりの一軒が必ず見つかるはずです。
①【炉ばた焼きで満喫】活気と新鮮さが魅力「炉ばた 煉瓦(れんが)」
釧路は炉端焼き発祥の地として知られ、地元の新鮮な魚介や旬の野菜を炭火で豪快に味わえる名店が揃っています。目の前の炭火で新鮮な魚介が焼かれていく様子は、まさにエンターテイメント!
活気あふれる雰囲気の中で、つぶ貝はもちろん、旬の魚やカキなど、様々な北海道の幸を一度に楽しみたいなら「炉ばた 煉瓦」がおすすめです。
つぶ焼きも、専門店の「かど屋」とはまた違った、炭火ならではの香ばしさがたまりません。
友人やパートナーとワイワイ盛り上がりたい夜にぴったりです。
●店舗名 | 炉ばた 煉瓦 |
●所在地 | 〒085-0016 北海道釧路市錦町3丁目5-3 |
●営業時間 | 17:00~23:00 |
●駐車場 | なし |
➁【釧路川の景色を見ながら】炉ばた浜番屋
地元の新鮮な魚介を炉端焼きで楽しめる人気店。
つぶ貝も炭火で香ばしく焼き上げられ、素材の良さと職人技が光ります。観光客だけでなく地元客にも愛されており、落ち着いた雰囲気でじっくり味わいたい方におすすめ。
幣舞橋や釧路川に近く、海風を感じながら食事をすることができます。食事をする前に、夕陽で有名な幣舞橋を観光するのもいいかもしれません。
●店舗名 | 炉ばた浜番屋 |
●所在地 | 〒085-0846 北海道釧路市入舟3丁目1-6 |
●営業時間 | 17:30~22:00 |
●駐車場 | あり |
③【地元海産物料理が豊富】落ち着いた雰囲気の「海鮮居酒屋 旬釧」
「海鮮居酒屋 旬釧」は、釧路の新鮮な魚介類を幅広く楽しめる居酒屋。
つぶ貝をはじめとした地元の海産物を使った料理が豊富で、落ち着いた雰囲気の中でゆっくり味わえます。ディナータイムにグループでの利用や、地酒とともに旬の海鮮を堪能したい方にぴったり。
つぶ貝だけでなく、他の海鮮も一緒に楽しみたい方におすすめです。
●店舗名 | 海鮮居酒屋 旬釧 |
●所在地 | 〒085-0013 北海道釧路市栄町4丁目1-1 中央センタ 2F |
●営業時間 | 18:00~23:00(日曜定休) |
●駐車場 | なし |
④【海鮮以外のメニューも充実】炉ばた さかまる
炉端焼きの名店として評判が高く、つぶ貝も鮮度と焼き加減に定評があります。
海鮮の炉端焼きを楽しめるのはもちろん、ザンギや北海道チーズ、標茶町の黒牛など、釧路周辺の絶品グルメを食べられるのもこのお店の魅力。
家族連れやグループにも利用しやすく、カジュアルな雰囲気で釧路グルメを幅広く楽しめます。
●店舗名 | 炉ばた さかまる |
●所在地 | 〒085-0013 北海道釧路市栄町4丁目2 |
●営業時間 | 17:30~23:30(日曜定休) |
●駐車場 | なし |
⑤【朝・ランチでも気軽に】日中でもつぶ貝が食べられる「和商市場」
1954年創業の釧路で最も歴史ある市場で、JR釧路駅から徒歩すぐの好立地にあり、地元の人々や観光客でいつも賑わう「釧路の台所」です。
好きなネタを選んでご飯にのせるスタイル「勝手丼」が有名。つぶ貝は新鮮な刺身として人気の具材で、コリコリとした食感と濃厚な旨みが楽しむことができます。
朝から営業しているので、夜に都合がつかない人や居酒屋に行けない人はこちらがおすすめ。
●店舗名 | 釧路和商市場 |
●所在地 | 〒085-0018 北海道釧路市黒金町13丁目25 |
●営業時間 | 8:00~17:00(日曜定休) |
●駐車場 | あり |
【比較表】ひと目でわかる!あなたにピッタリのお店はどこ?
ご紹介したお店の特徴を、ひと目でわかる比較表にまとめました。
スマホの方は、左右にスクロールしてご覧ください。
店名 | こんな人に おすすめ | 雰囲気 | つぶ貝メニュー | 予算目安(夜) |
---|---|---|---|---|
かど屋 | 釧路名物を体験したい人 | ノスタルジックな雰囲気 | つぶ焼き | ¥1,000〜¥2,000 |
炉ばた 煉瓦 | ワイワイ楽しみたい人 | 活気がありにぎやかな雰囲気 | つぶ焼き | ¥4,000〜¥6,000 |
炉ばた浜番屋 | 景色を楽しみながら食べたい人 | バーベキューのような雰囲気 | つぶ焼き | ¥4,000〜¥6,000 |
海鮮居酒屋 旬釧 | 海鮮を色々食べたい人 | 落ち着いた雰囲気 | つぶ刺し | ¥4,000〜¥6,000 |
炉ばた さかまる | 海鮮以外の釧路グルメも食べたい人 | カジュアルな雰囲気 | つぶ焼き | ¥4,000〜¥6,000 |
和商市場 | 朝や日中に食べたい人 | 市場特有の活気がある雰囲気 | 海鮮丼(勝手丼) | ¥1,000〜¥3,000 |
つぶ焼き以外も絶品!釧路つぶ貝の美味しい食べ方バリエーション
釧路のつぶ貝の魅力は、名物の「つぶ焼き」だけではありません。
新鮮なつぶ貝が手に入る地元ならではの、様々な食べ方を知っておきましょう。
新鮮さが命!コリコリ食感の「お刺身」
新鮮なつぶ貝でしか味わえないのが、お刺身です。
口に入れた瞬間に広がる磯の香りと、力強いコリコリとした食感は、一度食べたら忘れられない美味しさ。わさび醤油でシンプルにいただくのが一番です。
お酒が進む!洋風アレンジの「アヒージョ」
にんにくとオリーブオイルで煮込む「アヒージョ」も、実はつぶ貝との相性抜群。つぶ貝の旨味が溶け出したオイルは、バゲットがいくらあっても足りなくなるほどの美味しさです。
白ワインやスパークリングワインと一緒に楽しみたくなりますね。
旅の思い出に!釧路で買える人気のつぶ貝お土産ガイド
「あの美味しさを、お家でも楽しみたい!」
「お世話になっている人へのお土産にしたい」
そんな方のために、釧路で人気のつぶ貝を使ったお土産をご紹介します。
ご飯のお供に最高!「おが和」のつぶ貝ラー油漬
釧路の老舗水産加工会社「おが和」が作る「つぶ貝のラー油漬」は、お土産の定番中の定番。
コリコリのつぶ貝と昆布を、ピリ辛のラー油で和えた逸品です。あつあつのご飯に乗せるのはもちろん、お酒のおつまみや、冷奴に乗せても絶品。
瓶詰で日持ちもするので、お土産にぴったりです。
自宅で本格的な味を再現!冷凍つぶ焼きセット
「ひがし北海道つぶ貝本舗」などが販売している、冷凍のつぶ焼きセットも人気です。
特製のタレと一緒に冷凍されており、自宅のコンロやホットプレートで焼くだけで、本格的なつぶ焼きが楽しめます。
旅の思い出話に花を咲かせながら、家族や友人と一緒に味わうのも素敵ですね。
どこで買える?釧路市内の主要販売店(和商市場・MOOなど)
ご紹介したお土産は、以下のような場所で購入できます。
- 釧路和商市場: 地元の台所。新鮮な魚介類と一緒に、様々なお土産が揃います。
- 釧路フィッシャーマンズワーフMOO: 観光客向けの複合施設。お土産店が充実しています。
- たんちょう釧路空港: フライト前の最後のお買い物に。主要なお土産はここで手に入ります。
まとめ:最高のつぶ貝体験で、あなたの釧路旅行を特別なものに
いかがでしたか?釧路のつぶ貝を味わう旅は、ただ食べるだけではありません。
王道の「かど屋」で歴史を感じるもよし。地元で愛される炉ばた焼きや居酒屋で、新しいお気に入りを見つけるもよし。
この記事を参考に、あなたの旅のスタイルや気分にぴったりの一軒を選び、最高の食体験をしてください。あなたの釧路旅行が、忘れられない素晴らしい思い出になることを心から願っています。
筆者のつぶやき

釧路は北海道内でも有数のつぶ貝の産地で、地元の食文化に根付いた「ソウルフード」として親しまれています。
冷たい海でじっくり育つため、釧路産のつぶ貝は身が引き締まり、コリコリとした食感と濃厚な旨みがたまらない!春から夏の間に釧路に来た時には、ぜひとも旬のつぶ貝を味わってみてください!

keimei
大阪府出身、北海道に移住して12年目。道内各地を転々とし、現在は道東に在住。2024年12月に北海道観光マスター検定、2025年3月に北海道フードマイスター検定合格。
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