北海道・世界自然遺産の地、斜里町の知床五湖。原生林に囲まれた湖面が秋色に染まる光景は、まさに「一生に一度は見たい絶景」です。とくに紅葉シーズンは、その美しさと希少性から毎年多くの観光客が訪れ、秋の知床を彩ります。
とはいえ、「2025年の紅葉はいつが見頃?」「地上遊歩道と高架木道ってどう違う?」「駐車場は混雑するの?料金は?」など、初めての方は気になるポイントが多いのではないでしょうか。
この記事では、2025年の紅葉見頃予想や過去の傾向はもちろん、現地の最新情報(ライブカメラ・天気)、駐車場料金、遊歩道や高架木道の違い、混雑対策まで、知床五湖を紅葉シーズンに訪れるための情報をわかりやすくご案内します。
これから旅を計画する方も、訪問日を調整したい方も、この記事を読めば安心して準備が整いますよ。さあ、秋の知床で心に残る絶景体験をはじめましょう!
【2025年最新】知床五湖の紅葉時期はいつ?見頃やピークの予想

知床五湖の紅葉を見に行くなら、最も気になるのが「いつが一番きれい?」という見頃のタイミングですよね。北海道の中でも自然環境の変化が大きい知床エリアでは、紅葉の進み方にも年ごとの傾向があります。
このセクションでは、過去の紅葉時期をもとに、2025年の見頃を予想しながら、訪問計画に役立つ情報をお伝えします。
過去データから見る知床五湖の紅葉見頃時期
知床五湖の紅葉は、北海道の中でも比較的早く色づき始めることで知られています。例年のピークは9月下旬から10月中旬にかけてで、特に10月上旬〜中旬に最も美しい紅葉が楽しめる傾向があります。
標高や気温の影響を受けやすいため、その年の気象状況によって多少の前後はあるものの、9月下旬から色づき始め、10月中旬には落葉が始まるというのが一般的な流れです。
🍁 知床五湖・過去5年間の紅葉見頃時期一覧(参考:ウェザーニュース)
年度 | 見頃時期 | 備考 | ウェザニュース 参考データ |
---|---|---|---|
2020年 | 10月14日頃〜 | 平年並み | 【第一回紅葉見頃予想】 【第二回紅葉見頃予想】 |
2021年 | 10月5日頃〜 | 例年通りかやや早め | 【第一回紅葉見頃予想】【第二回紅葉見頃予想】 |
2022年 | 10月18日頃〜 | 比較的遅い見頃入り | 【第一回紅葉見頃予想】 【第二回紅葉見頃予想】 |
2023年 | 10月15日頃〜 | 例年よりやや遅めの進行 | 【第一回紅葉見頃予想】 【第二回紅葉見頃予想】 |
2024年 | 10月14日頃~ | 平年並み | 【第一回紅葉見頃予想】 【第二回紅葉見頃予想】 |
📌 見頃の傾向まとめ
- 全体的に10月上旬〜中旬が見頃の目安となっており、気候により前後する傾向あり。
- 特に2022年はかなり遅め(10月18日)、2021年はやや早め(10月5日)とバラつきも確認できます。
2025年の知床五湖の見頃予想【最新情報】
気象ニュースからの最新予想によると、全国的に秋の気温が高めに推移する見込みで、紅葉は平年並みかやや遅めに進行するとされています。北日本を含む領域では特に、色づきがやや遅れる傾向が強まる見込みです。
過去5年間の見頃開始日や、今年の気象傾向を踏まえると、2025年の知床五湖の紅葉の見頃時期は「10月10日〜20日頃」、ピークは「10月15日〜20日頃」になると予想されます。
混雑を回避したい人向けのおすすめ時期
旅行を計画する際は、10月中旬の平日(10月15日〜18日頃)を狙うのがおすすめです。
この時期は紅葉が最も美しく色づくピークと重なり、しかも週末や祝日を避ければ、混雑も比較的少なくゆったりと観賞できます。特に早朝や夕方の時間帯は、湖面に映る紅葉と柔らかな光が織りなす絶景を楽しめるベストタイミング。
さらに、9月末〜10月初旬の「色づき始め」や、10月中旬以降の「やや落葉が進んだ頃」など、ピークを少し外すことで人出を回避しつつ美しい風景を楽しむこともできます。ゆっくり紅葉を味わいたい方は、あえて“ズラし旅”を意識してみましょう。
知床五湖周辺の現在の様子(ライブカメラ・天気)

知床五湖への旅行を計画しているなら、「今の現地の様子」が気になる方も多いはず。現地の紅葉の進み具合や天候状況を確認できる手段があれば、より安心して旅程を立てられます。
このセクションでは、紅葉の色づき具合や混雑の雰囲気をチェックできるライブカメラと、出発前に確認しておきたい天気情報をご紹介します。
ライブカメラで現地の状況をチェック
知床五湖そのもののライブカメラは現在設置されていませんが、周辺の状況をリアルタイムで確認できるカメラはいくつかあります。とくにおすすめなのが、ウトロエリアに設置された以下のライブカメラです。
- STVライブカメラ(ウトロ港周辺)
北こぶし知床ホテルからウトロ港周辺の映像を配信。知床連山や海の様子、空模様などが確認できます。 - HBC情報カメラ(ゴジラ岩・オロンコ岩)
ゴジラ岩やオロンコ岩など、観光名所周辺の現在の様子が見られます。
これらのカメラを活用すれば、紅葉の進み具合や天気、観光客の様子などを訪問前に確認でき、より安心してプランを立てることができます。
天気予報で旅行当日の気温などを確認
近づく紅葉の予定日には、天気予報を必ずチェックしておきましょう。特に10月は朝晩の気温がかなり下がるので、服装を選ぶうえで重要です。
知床五湖の駐車場料金や紅葉時の混雑状況は?

知床五湖を訪れるうえで、見落としがちなのが駐車場の混雑状況と料金です。特に紅葉シーズンは観光客が集中し、駐車スペースを確保するのが難しくなることも。
ここでは、駐車場の利用料金や台数、混雑する時間帯、さらにはバスの活用方法まで詳しくご紹介します。スムーズなアクセスのために、事前の情報収集は欠かせません。
知床五湖の駐車場料金・営業時間
知床五湖フィールドハウスの目の前にある公式駐車場は、紅葉シーズンの観光拠点として多くの人が利用します
紅葉シーズンは観光客が集中するため、週末や連休は特に混雑します。満車を避けたい方は、午前9時よりも前の到着を意識すると安心です。
駐車場料金
- 普通車:500円
- 二輪車:200円
- マイクロバス:1,000円
- 大型バス:2,000円
知床五湖駐車場の営業時間
- 9月1日〜9月15日:8:00〜18:00
- 9月16日〜9月30日:8:00〜17:30
- 10月1日〜10月20日:8:00〜17:00
- 10月21日〜10月31日:8:30〜16:40
※その他の期間の駐車場の営業時間や、売店などの営業時間は、公式ホームページでご確認ください。
知床五湖の駐車場台数・混雑状況
知床五湖の公式駐車場には、普通車約100台分のスペースがあります。しかし紅葉シーズンは全国から観光客が訪れ、午前中のうちに満車になるケースがあるため注意が必要です。
🕓 混雑ピークの時間帯
- 最も混む時間帯:10時〜14時頃
- 満車になる時間の目安:週末・連休は10時前後で満車になることも
✅ 駐車場の利用アドバイス
- 早めの行動が必須! 可能なら朝9時までの到着を目指すと安心
- 駐車場は予約不可・先着順
📌 補足ポイント
- 駐車場が混雑すると、近くに駐める場所がほぼ無いため、時間に余裕を持った移動計画がおすすめ
- 駐車できない場合、周辺を何度も回る羽目になるケースも
知床五湖散策ルートの違いと料金(高架木道 vs 地上遊歩道)

知床五湖を歩いて楽しむには、大きく分けて「高架木道」と「地上遊歩道」という2つの散策ルートがあります。どちらも異なる魅力がありますが、ルートによって通行条件・距離・料金・自然とのふれあい方が大きく異なります。
このセクションでは、それぞれのルートの違いや利用時のポイント、2025年の料金についてわかりやすくご紹介します。
高架木道(無料・車いすOK・一湖まで往復800m)
高架木道は、知床五湖の自然を気軽に楽しめるバリアフリー対応の散策ルートです。木道は一湖の湖畔まで片道800m(往復1.6km)で、アップダウンが少なく、歩きやすいのが特徴。小さなお子様連れやシニア世代にも安心です。
混雑時も比較的スムーズに散策できるため、時間が限られている方や体力に不安がある方にもおすすめのルートです。
🚶 高架木道の特徴
- 距離:片道800m(往復約30分)
- 料金:無料
- アクセス:フィールドハウス前からそのまま入場可能
- 設備:手すり・車いすスロープあり
🐻 安全対策
- 高架木道はヒグマの出没に左右されず、年間を通して開放
- 金属製の柵が設置されており、野生動物との距離も保たれて安心
📸 ビュースポット
- 高架木道の終点には展望台があり、知床連山と一湖を一望できる絶景スポット
- 天気が良ければ、紅葉に染まる山並みと湖面のリフレクションを狙った撮影にも最適
地上遊歩道(レクチャー+ガイド/別途料金発生)
地上遊歩道は、知床五湖の自然を満喫できる2つのループルート(大ループ・小ループ)があります。手つかずの原生林を歩きながら、湖面に映る紅葉や野生動物の気配を感じられる、知床の大自然を最も深く体感できるコースです。
ただし、安全管理のために利用には条件があり、時期に応じてレクチャー受講やガイド同行が義務付けられます。
大ループと小ループとは?
ルート名 | コース概要 | 距離 | 所要時間 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
大ループ | 一湖〜五湖すべてを回るコース | 約3.0 km | 【ガイドツアー】約3時間 【自由散策】約1.5時間(植生保護期のみ) | 湖と原生林の奥深さが感じられる 野生動物との遭遇率高め |
小ループ | 一湖&二湖を回るコンパクトコース | 約1.6km | 【ガイドツアー】約1.5時間 【自由散策】約40分(植生保護期 | 気軽な散策に最適 体力や時間に余裕がない方向け |
🚶 利用条件と料金
利用期間 | 通行条件 | 料金目安 |
---|---|---|
5月~7月末(ヒグマ活動期) | 指定引率ガイド同行ツアーのみ(定員10名程度) ※ガイド同行が必須 | ガイド付き約5,000円〜(1人) ※要予約 |
8月~10月下旬(植生保護期) | 当日フィールドハウスでレクチャー受講 ※約10分 | 入場料250円+レクチャー受講 ※事前申請不要 |
※料金はガイド会社やツアー内容により変動します。
🐻 地上遊歩道の魅力
- 知床五湖をめぐる静かなトレイルで、紅葉に染まる原生林を間近に感じられる
- 木道と異なり、足元は土と落ち葉。自然の感触をダイレクトに体感できる
- 野鳥やエゾシカ、リスなどの野生動物に出会えるチャンスも
📌 注意点
- 雨天後はぬかるみもあり、滑りにくい靴がおすすめ
- 熊の出没情報や天候により、急な立入制限がかかることもあるため、事前確認を忘れずに(公式ホームページ)
知床五湖周辺のおすすめホテル

知床五湖の紅葉を心ゆくまで楽しむなら、ぜひ一泊してゆったりとした時間を過ごすのがおすすめです。特に朝夕の静けさや星空の美しさは、日帰りでは味わえない特別な体験。
ここでは、紅葉観光と相性の良い知床周辺のおすすめ宿泊施設をご紹介します。特に知床五湖から近いウトロ地区から見る夕日は格別なので、オーシャンビューの宿がおすすめ!
👉【オーシャンビューホテルを厳選】知床・網走・羅臼で流氷が見えるホテル&宿13選
まとめ|見頃時期&料金情報をチェックして安心紅葉旅
知床五湖の紅葉は、北海道でも指折りの絶景スポット。原生林と湖が織りなす風景は、まさに“静寂の中に広がる圧巻の色彩”です。この記事では、2025年の紅葉の見頃時期や、料金・混雑対策まで、現地で役立つ情報を総合的にご紹介しました。
紅葉のピークは例年10月上旬〜中旬ですが、2025年は気候によってやや遅れが予想されるため、10月中旬〜下旬の訪問も視野に入れるとよいでしょう。駐車場や遊歩道の利用方法、さらにはライブカメラや天気予報の活用も踏まえて、万全の準備で知床の自然を楽しんでください。
時間に余裕のある方は、ぜひ1泊して朝夕の光に包まれた静かな五湖を体験してみてください。ホテル情報は今後の別記事でもご紹介予定です。
知床五湖の紅葉は、ただ“美しい”だけではなく、自然の大切さや四季の移ろいを全身で感じられる場所です。この記事が、皆さんの旅のヒントになり、秋の最高の思い出をつくるきっかけとなれば幸いです。

keimei
大阪府出身、北海道に移住して12年目。道内各地を転々とし、現在は道東に在住。2024年12月に北海道観光マスター検定、2025年3月に北海道フードマイスター検定合格。