【北海道流氷2023】網走・紋別・知床(羅臼)の接岸時期を予想!

自然

北海道で流氷を見てみたいけど、いつ頃行けばいいのかしら?できれば、接岸している時期に行きたいのだけど…。

北海道の観光のお目当てのひとつに挙げられる、冬の風物詩の「流氷」。世界的に見ても限られた地域でしか見ることができないため、日本に住んでいるならば一生に一度は見てみたいものです。

そもそも、流氷は北海道のどの地域で、いつ見ることができるのでしょうか?

keimei
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北海道のオホーツク海側、紋別から網走、知床で見ることができます!

keimei
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流氷を見ることができるのは、1月下旬から3月中旬ころまで。地域によって若干異なります。

例年、1月下旬頃になると流氷接岸のニュースが飛び込んできて、オホーツク海側の街では観光ムードが一気に高まります。そして流氷を見るための観光船が運航されるため、観光客がオホーツク海側に多く訪れるのもこの時期。

しかし、近年は温暖化によって流氷の接岸する時期が短くなっており、運が悪いと流氷のない海を眺めることに…。

そこで、このページでは流氷がやってくる時期を予想するとともに、流氷を見るために企画されているツアーもご紹介します!

こんな人におすすめ

・流氷を見ることができる場所(日本)を知りたい
・流氷が日本にやってくる時期を知りたい
・流氷を見るためのツアーについて知りたい

流氷はどこからやってくる?

流氷は海に浮かんでいる氷のかたまりであるため、「海氷」(かいひょう)の一種となります。つまり、ロシアのアムール川周辺など北方で発生した氷の塊が、風や海流で流されて日本までやってくるのです。

冬の北海道は、北西や西向きの季節風が強く吹くため、流氷がオホーツク海に流れ込みやすくなります。まずは北側に位置する紋別で流氷が見られるようになり、風に乗って網走知床半島(羅臼など)まで到達。年によっては根室や釧路まで流氷が流れ込むときもあります。

流氷の接岸時期はいつ?2023年の予想は?

流氷がどこからやってくるのか、日本のどこにやってくるのかがわかったところで、流氷が日本に来るタイミングはいつになるのでしょうか?過去のデータをひも解いて、2023年の流氷接岸時期を予想しちゃいます!

海氷情報センターや気象庁HPで情報収集

流氷の時期を予想するには、まずは情報収集から。

流氷の観測を長年続けている「海氷情報センター」では、流氷の動向をインターネットで公開しており、最新の流氷の情報を得ることができます。特に「最新の海氷速報」は、流氷の位置や密集度を確認できるため、私も頼りにしている情報源のひとつ。

また、気象庁では「海洋の健康診断表」で流氷の分布図や今後の見通しなどを詳細に公表しています。そのうち「海氷予想図」は、10日先までの流氷の分布を予測した情報を見ることが可能。

keimei
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観光船などの流氷観光を考えている人は、これらのホームページであらかじめ流氷の位置や密集度を確認しておくと、流氷を確実に見ることができますよ。

過去の情報から流氷接岸時期を予想

流氷がシーズン中に初めて観測された日を「流氷初日」と呼んでいます。これは接岸した日ではなく、「観測地から流氷が見えた日」になります。つまり、岸に流氷が来ていなくても、沖の方に流氷が見えれば「流氷初日」。

また、流氷が岸までやってきた最初の日は「流氷接岸初日」、流氷が見えた最後の日は「流氷終日」と言われています。

海氷情報センターでは、1月から4月中旬にかけて、毎日流氷の位置や密度を観測していますので、これらの情報を元に流氷の接岸時期を地域ごと予想してみましょう!

紋別

北海道の北東部に位置する紋別市は、流氷初日を最も早く迎える都市のひとつ。早い時では1月20日頃には流氷が観測されています。(流氷終日は2021年に観測終了)

流氷初日流氷接岸初日流氷終日
20171/262/24/11
20181/302/53/28
20191/262/123/5
20202/42/84/3
20211/201/263/29
20221/201/21

紋別では流氷接岸初日が1月下旬~2月上旬になることが多く、その後は流氷が西風で網走の方へと流されていく傾向にあります。よって、2月上旬~2月中旬あたりが流氷観測のベストシーズンとなりそうです。

CHECK

【紋別の流氷到達予想】(2017年~2022年実績より)
●流氷初日:1月20日~2月4日
●流氷接岸初日:1月21日~2月12日
●接岸時期予想:1月下旬~2月初旬
●ベストシーズン予想:2月上旬~2月中旬

網走

紋別市から約100km南東に位置する網走市は、紋別とほぼ同じか少し遅れて流氷初日を迎ることが多いです。知床半島が東にあるため、流氷がとどまりやすく観測に適した地域と言えます。

流氷初日流氷接岸初日流氷終日
20171/312/24/24
20181/282/23/31
20191/131/294/14
20202/92/114/3
20211/171/313/28
20221/282/33/25

網走の流氷接岸初日は紋別よりプラス3日~1週間ほど。網走では地形上、流氷がとどまりやすいことから、接岸初日の1週間~2週間ほど遅れて2月中旬~2月下旬に密度の高い流氷を見ることができると予測します。

CHECK

【網走の流氷到達予想】(2017年~2022年実績より)
●流氷初日:1月13日~2月9日
●流氷接岸初日:1月29日~2月11日
●接岸時期予想:2月上旬
●ベストシーズン予想:2月中旬~2月下旬

羅臼

知床半島の東側に位置する羅臼町は、網走よりもさらに遅れて流氷がやってきます。流氷を見ることができる期間が短いものの、知床半島と国後島に挟まれた地域であるため、流氷の密度が高くなりやすい特徴があります。(流氷接岸初日はデータなし)

流氷初日流氷接岸初日流氷終日
20172/64/14
20181/294/8
20192/74/12
20202/114/10
20212/133/31
20222/43/18

羅臼の流氷初日は2月中に訪れますが、知床半島をぐるっと回ってくる必要があるため、流氷の密度が高くなるまでは少々時間がかかります。そのため、2月下旬~3月上旬が流氷のピークとなることが多いようです。

CHECK

【羅臼の流氷到達予想】(2017年~2022年実績より)
●流氷初日:1月29日~2月13日
●接岸時期予想:2月下旬
●ベストシーズン予想:2月下旬~3月上旬

流氷観光にぴったりの観光船・観光列車

流氷がやってくる時期に合わせて、各地域では流氷観光船や列車が運行されています。あらかじめ流氷の動きを確認しておいて、これらに乗れば流氷を見られること間違いなし!

流氷砕氷船ガリンコ号(紋別)

その名の通り、流氷を砕きながら進む流氷砕氷船「ガリンコ号」。紋別港から出航し、紋別近海を巡ってくれるので流氷を見るのに最適。2022年に「ガリンコ号Ⅲ IMARU」がデビューし、航行スピードがさらにUPしました!

流氷観光砕氷船おーろら(網走)

本州からのツアー客の多い流氷砕氷船「おーろら」に乗船すると、網走近海の流氷を見ることができます。網走近海は、比較的長期間にわたって流氷を観測できるので、流氷観光初心者におすすめ。

流氷物語号(網走)

JR北海道が運行する釧網本線を走る「流氷物語号」。網走駅から知床斜里駅のオホーツク海ギリギリを走るので、流氷を十分堪能できます。また、途中駅に10分ほど停車するので、写真撮影やお土産の購入も可能。

流氷クルーズ(羅臼)

野鳥観察に特化したクルーズ船を運航する羅臼の「流氷クルーズ」。絶滅危惧種に指定されているオオワシやオジロワシが、流氷の浮かぶ海を舞う姿は迫力満点です。

服装の防寒対策はしっかりと

冬の北海道は本州よりも気温がかなり低いため、しっかりとした防寒装備が必要です。また、船に乗る場合は風が強いため、頭や耳を守る帽子なども必須ですよ。

とはいえ、分厚い冬着を何枚も重ね着するのは大変。ユニクロやワークマンでは、熱を発生するインナーなどが発売されているので、それらを活用しましょう!

また、雪が積もっていることがほとんどなので、冬靴も準備しておきましょう。レンタカーでの移動ならば、現地調達でも問題ありません。

まとめ

このページでは、各地の流氷接岸時期の予想についてご紹介しました。

Point

●紋別では1月下旬~2月上旬に流氷が観測され始め、2月上旬~2月中旬がベストシーズン!
●網走では2月上旬から流氷が観測でき、2月中旬~2月下旬が最も良い時期!
●羅臼なら2月中旬から流氷が見られるが、2月下旬~3月上旬がベスト!

流氷が観測できるのは、日本では北海道の東部だけなので、冬になると観光目的の訪問客がぐっと増えます。流氷は年によって接岸が遅くなったり、終日が早くなったりしますので、事前に情報を仕入れておきましょう!

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