冬の北海道の観光の一つに挙げられる「流氷」。オホーツク海側の紋別市から知床半島、根室市付近にかけて、厳冬期になると北風に乗って流れてきた氷の塊が海を覆いつくします。日本ではこの地域でしか見られない絶景が広がるため、多くの人がこの流氷目当てにやってきます。
ただ、流氷は自然現象のため、見ることができるかどうかはあなたの運次第。でも、せっかく冬の北海道に来るのだから、流氷シーズンに合わせたいのもまた事実。
流氷を見たいなら、流氷がやってくるタイミングをつかむことが肝心ですよ!
「船に乗って間近で流氷を見たい!」「ガリンコ号の予約方法や料金について知りたい」と考えているあなたに向けて、ガリンコ号の楽しみ方をじっくり解説します!
ガリンコ号の予約はいつから?割引料金はある?
流氷の来る時期がつかめたら、旅行の計画を立てつつガリンコ号の予約をしましょう!流氷が最盛期となる2月の土日祝日は非常に混雑するので、早めの予約が無難です。
ガリンコ号の予約は例年10月中から始まりますが、Webで予約すると1割ほどお得に!
インターネット環境がある人は、絶対にWebで予約するべきですよ!
海洋交流館ガリンコステーションで乗船受付
さてさて、無事に予約も済んだらあとは船に乗るまで楽しみに待つだけですね。乗船時はかなり混雑することが予想されるので、余裕をもって乗船場所に向かいましょう。
ガリンコ号の乗り場はどこですか?
ガリンコステーションの先にある「オホーツクタワー」付近から乗船しますが、まずはガリンコステーションで受付を済ませましょう!
海洋交流館ガリンコステーションへのアクセス
海洋交流館ガリンコステーションは紋別市の南端部にあり、市内中心部からはシャトルバス「ガリヤ号」でアクセスできます。
紋別空港からは市内中心部行き無料送迎バスの「オホーツクタワー入口」で下車し、徒歩15分ほど歩きます。
ガリンコステーションのテナント
ガリンコステーションにはお土産屋や軽食を提供する店があり、こちらで時間をつぶすこともできます。
なかでも、紋別を代表するラーメン店「西や」の「こってり塩ラーメン」はぜひご賞味あれ。辛い物がOKな人には「ガラムマサララーメン」も一押し。
他にもカレーや海鮮、イタリアンのお店もあるので、食事には困らないですね。コンビニ(セイコーマート)も入っており、飲み物やお菓子の調達もできます。
氷海展望塔オホーツクタワー
ガリンコステーションから徒歩で10分、ガリンコ号の乗船場近くにある海中展望塔。この向かいからガリンコ号は出航します。
こちらには海底階にあるミニ水族館、3階にはカフェがあり、こちらもぜひ立ち寄りたいスポット。乗船前は時間が無いので、乗船が終わってから立ち寄りましょう。
紋別に流氷がやってくる時期
ガリンコ号の最大の魅力は、流氷を間近で見ることができること。目当ての流氷がなければちょっと残念な気持ちになってしまいますよね。まずは、流氷が紋別に来ているのかどうか知ることから始めないといけません。
流氷の様子は「海氷情報センター」の海氷速報で判断
私が最も参考にしているのは、海氷情報センターが提供する「最新の海氷速報」。流氷が観測される年末~4月上旬頃まで毎日更新されており、流氷の密度を視覚的に見ることができる便利なサイトです。過去の情報(サイト閲覧前日)を見ることで流氷がどこまで来ているのかチェックできるので、おーろら号に乗る日までこのページを要チェック!
2022年の流氷の見頃は2月上旬~2月下旬でした。この情報も海氷速報で見ることができますよ!
流氷のベストな見頃時期(紋別)は2月上旬~2月20日頃
流氷が紋別方面に流れてくるには北風が必須であり、西高東低の冬型の気圧配置になればその風向きになる可能性が高くなります。しかし、西風が強くなると流氷は網走方面に流れてしまうため、低気圧の横断が少なく、北西風の強い時期である2月上旬~2月20日頃までがベストです。
低気圧が横切ってしまうと流氷は一気に離れてしまうので、天気予報のチェックはお忘れなく。
流氷を間近で見るなら流氷砕氷船ガリンコ号に乗船
流氷は接岸することもありますが、プカプカと海に浮いているので風が吹くとすぐに流されてしまいます。流氷が接岸していれば間近で見ることはできますが、少し離れてしまうと肉眼で見ることが難しくなるのです。
ところが、「流氷砕氷船ガリンコ号」に乗れば沖にある流氷まで連れて行ってくれるので、多少離れていても大丈夫。また、寒いと感じれば船の中に避難できるので、北海道の寒さに慣れていない人でも問題ないですよ。
船に乗ることで、沖にある流氷を目の前で感じることができますよ~♪
紋別周辺のライブカメラで流氷をチェック!
本当に流氷が接岸しているのかを確認したい場合は、ライブカメラが一番です。紋別ライブカメラ(STV)で情報を提供していますので、確認しておいた方が良いでしょう。
いよいよガリンコ号に乗船
さて、いよいよガリンコ号に乗船です!その前に服装には気をつけておきたい点があります。
ガリンコ号に乗船するときの服装は?
海の上は風が強く、地上よりもかなり寒く感じられるので服装は防寒対策をしっかりと。デッキに出て写真を撮りたい方は、手袋やカイロは必需品です。寒く感じたら無理せず船内に避難しましょう。
耳まで温めることのできる帽子(ニット帽など)や、首元を温めるマフラーがあるとさらにGOOD!私はずっと外で写真を撮っているので完全防備してます!
流氷の上にいる野生動物を観察
はじめはぽつぽつとしかなかった氷の塊も、沖に出るにつれだんだんと大きくなっていきます。そして真っ白な地平線が見えたと思ったら、そこには流氷が一面に広がっていて、まるで白い大地のようです。
流氷地帯に船が入ると、「ゴッ、ゴッ」と船が氷を削る音が響きます。
もちろん流氷が見ることができると感動ものですが、船に乗っているとオオワシやオジロワシなどの珍しい野生動物にもお目にかかることができるのです!すぐそばまで寄ってくることは稀ですが、肉眼で見える距離にいることもあるので、目を凝らして探してみましょう!
「船の進行方向の右側にオオワシがいます」など、船員さんがアナウンスで教えてくれることもありますよ。アナウンスにも耳を傾けてみましょう。
ガリンコ号に関連する質問
ガリンコ号に関するQ&Aをまとめました。ここでガリンコ号の疑問を解決!
ガリンコ号の料金はいくらですか?
ガリンコ号の料金は、電話予約の場合とWeb予約で異なっており、Web予約の方が少し安くなっています。
ガリンコ号の詳細な料金は、こちらで案内しています!
ガリンコ号の予約はいつからですか?
ガリンコ号の予約は、例年10月頃から始まります。2024年の予約は10月4日から始まりました。
ガリンコ号ⅡとⅢの違いは?
ガリンコ号ⅡとⅢの違いは、船の大きさや速力が挙げられます。
ガリンコ号Ⅱは総トン数150トン、旅客定員195名ですが、ガリンコ号Ⅲは総トン数366トン、旅客定員235名で、ガリンコ号Ⅲの方が一回り大きいことになります。
また、ガリンコ号Ⅱの速力は11ノット(時速約20km)、ガリンコ号Ⅲの速力は16ノット(時速約30km)と、ガリンコ号Ⅲは速度性能が高いです。
ガリンコ号の魅力は?
ガリンコ号の魅力は、なんといっても流氷を削りながら豪快に進む姿はこの船ならではです。
運が良ければ、流氷の上にオジロワシやオオワシがとまっていたり、アザラシが休んでいたりすることもあるので、北の大地で生息する野生動物を見ることができるかもしれません。
紋別周辺のおすすめホテル
紋別市内にはいくつかホテルがありますが、おすすめできるホテルはこちら!
紋別プリンスホテル
海側の部屋からは紋別港に沈む朝日や夕日の絶景を見ることができる、紋別で唯一の天然温泉を備えたホテル。品数が豊富で評判が良い朝食バイキングもウリのひとつです。
冬の北海道のおすすめ観光スポット・アクティビティ
冬の北海道はとても寒いですが、その寒さによって作り出される幻想的な雪景色や流氷は、他の地域にはない自然現象。これらを見逃さないためのおすすめ観光スポットやアクティビティをご紹介!
観光船・観光列車
冬の観光名所を運航(運行)されるだけあって、北海道ならではの光景を目の当たりにすることができることが最大のメリット。繁忙期は混雑が予想されるため、早めの予約が無難です。
まとめ
ここでは、紋別の流氷のベストな時期とガリンコ号の乗船についてご紹介しました。
冬に特有の自然現象「流氷」。日本で見ることができるのは、北海道の東部だけとあって冬になると観光客が押し寄せます。流氷は年によって接岸が遅くなったり、終日が早くなったりしますので、流氷の情報をしっかりと仕入れておいてくださいね!
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