北海道で野生のラッコを見ることができる場所があると聞いたけど、どこで見られるのかな?
日本の野生のラッコは、北海道の東部の沿岸周辺でしか見ることができない貴重な動物です。
近年では、北海道浜中町の霧多布岬、根室市の納沙布岬、霧多布岬と納沙布岬の無人島モユルリ島でラッコの生息地として確認されていて、霧多布岬とモユルリ島では繁殖も確認されています。
野生のラッコを確認しやすいのが霧多布岬で、陸から近い所からでも姿を見ることができます!
このページでは、野生のラッコを見ることができる霧多布岬の紹介や、ラッコの親子を見られる確率が高い場所や時期・季節についてお伝えします!
野生のラッコの生息地「霧多布岬」の場所・アクセス
野生のラッコを見ることができる霧多布岬はどこにあるのかしら?
霧多布岬は、道東の釧路と根室の間に位置する浜中町にあります!
霧多布岬(きりたっぷみさき)の場所・アクセス
霧多布岬は、釧路市から西へ約85kmの位置にある太平洋に突き出た岬で、正式には湯沸岬(とうふつみさき)と呼ばれています。
霧多布岬は、野生のラッコを見ることができる場所として観光客を集めています。また、周辺にはゼニガタアザラシや、絶滅危惧種に指定されてるエトピリカも生息しており、まれに霧多布岬で見られることがあります。
霧多布岬でラッコが見られる確率が高い場所は?
霧多布岬でラッコが見られる場所はどこなのかな?
霧多布岬の海岸付近や崖下、神威岩の岩場周辺をよく観察してみましょう!
ラッコが好む生息場所は?
ラッコの特徴として、生息範囲は主に海岸から1km以内の地域。さらに岩場があり、海藻などが繁殖している場所を好みます。
ラッコは毛皮採取の目的で乱獲され、20世紀初めに日本では絶滅したと考えられていましたが、千島列島付近に生息していたラッコが北海道まで生息範囲を広げたようです。
霧多布岬でラッコを見られる確率が高い場所は?
霧多布岬でラッコを見られる確率が高い場所は、駐車場から霧多布岬先端までの間の沿岸部。駐車場から岬先端までは遊歩道があるので、そこを歩きながらラッコを探してみましょう。
岬の先端周辺や神威岩には、格好の岩場があるので、陸に上がっているラッコを見ることができるかもしれませんよ!
霧多布岬でラッコの親子が見られる時期・時間帯は?
霧多布岬でラッコが見られる時期はいつなんだろう?親子を見ることもできるのかな?
霧多布岬の海岸付近や崖下、神威岩の岩場周辺をよく観察してみましょう!
ラッコの親子が見られる時期は?
ラッコは一年を通して繁殖するため、特に見られる時期というものは存在しません。
ただ、春になるとオスがメスに交尾のアピールをする時期となるので、夏から秋にカップルが成立すると仮定すると、妊娠期間(約6ヶ月半~9ヶ月)を考慮すると春から夏にかけてが子育ての時期になりやすいと考えられます。
一夫多妻制であることから、オスはメスとの交尾が済むと次のメスを探しに行くため、子育てに参加することはありません。また、基本的にメスは年1回の妊娠で1頭の子どもを産みますが、まれに2頭生む場合もあります。
ラッコが見られる時間帯は?
ラッコは昼行性であり、日中に活動することが多いため、見に行くならば日が昇っている時間帯が良いです。夜間は、波の当たらない所で海藻につかまって休んでいます。
基本的には単独行動を行うことが多いですが、繁殖期はペアで寄り添って泳ぐ姿も見られます。また、休息時には数頭の群れをなすこともあります。
ラッコの子育ては約半年間続きますので、春や夏に訪れるとラッコの親子が見られるかもしれませんね。
ラッコの撮影や観察に必要なもの
霧多布岬の地形
霧多布岬は、海に削られた標高が約40mの切り立った海食崖となっているため、岬の先端や遊歩道から海面までかなりの距離があります。そのため、肉眼で見てもラッコなのか海鳥なのか、識別が難しい場合が多いです。
また、6月から8月にかけては霧に覆われることが多く、視界が遮られることも。
ラッコの撮影・観察に必要なものは?
ラッコは霧多布岬の崖下で見られますが、崖の高さが約40mほどあるため、スマホのカメラや標準のズームレンズでは豆粒大のラッコしか撮影できません。
また、肉眼で何とか見える距離にいることが多いので、以下のものがあると便利です。
ズームレンズ
一眼レフをお持ちの方はズームレンズが必須。最低でも300~400mmの望遠レンズが無いと厳しいかと。コンパクトデジタルカメラなら、20倍以上のズーム性能を持った高倍率のものがあった方が良いです。
双眼鏡
双眼鏡を使う場合は、8倍以上のものを用意すると観察がしやすくなります。鳥のようにそれほど動きが早いわけではないので、肉眼で全体的に見渡し、それらしきものを見つけて双眼鏡で確認すると良いでしょう。
霧多布岬付近のおすすめホテル
遠方から来るので、ホテルを予約しておきたいんだけど、おすすめのホテルはあるのかな?
宿房 樺のん
霧多布の南東、琵琶瀬展望台の近くにある森の中の宿。夕食は花咲ガニなどの海鮮メニュープランと、ジビエを堪能できるエゾシカ料理プランが用意されています。
森の中の一軒宿のため、野生動物の出没も多く、宿の窓からエゾシカが見えることも。霧多布周辺のガイドツアーも行っており、冬にはオオワシやエゾモモンガなどの希少な野生動物のガイドツアーも実施しています。
ペンションポーチ
霧多布湿原や太平洋を見渡せる場所にポツンとある一軒宿。夕食後にはスライドなどを用いた霧多布湿原の紹介をオーナーから聞くことができます。
地元の食材をふんだんに使った夕食や朝食も好評。他にも近隣の無人島・ケンボッキ島へのツアーや霧多布のガイドツアーも開催しています。
霧多布岬に関連する質問
他にもわからないことが多くて、聞きたいことがあるんだけど…
霧多布岬にはラッコはいますか?
日本に生息するラッコは、毛皮目当ての乱獲によって一時期絶滅しましたが、1990年代に北海道東部の沿岸で見られるようになりました。現在は霧多布岬の周辺に数頭生息していると考えられています。
霧多布岬でラッコに会える確率は?
霧多布岬では、野生のラッコが10数頭生息していると考えられており、季節に関係なく80%くらいの確率でラッコに会えると言われています。
霧多布岬のラッコのシーズンはいつですか?
ラッコのシーズンは特にありませんが、春から夏にかけて子育てをする姿が見られることが多いため、この時期に訪れると良いでしょう。
「霧多布」とはどういう意味ですか?
「芦を刈る場所」のアイヌ語「キイタプ」が語源と言われています。
霧多布岬はどこにありますか?
霧多布岬は、標高40~60mのテーブル型の霧多布半島の東側に位置しており、太平洋に突き出した形をしています。詳細な場所はこちらから。
まとめ
ここでは、、野生のラッコを見ることができる霧多布岬の紹介や、ラッコの親子を見られる確率が高い場所や時期・季節についてご紹介しました。
野生のラッコは、一時期絶滅が危惧されましたが、北方領土周辺で生息していたラッコが北海道東部まで生息範囲を広げ、日本でも見ることができるようになりました。この環境を崩さぬよう、観察する際にはルールを守って観察するようにしましょう!
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