北海道の赤岳銀泉台の紅葉が有名だから行ってみたいけど、マイカー規制があるらしいわね。紅葉の時期も規制があるのかしら?
日本一早い紅葉と言われる北海道・大雪山のうち、上川町にある標高2,078mの赤岳の登山口が「銀泉台」と呼ばれており、紅葉の名所として有名です。
銀泉台では8月末から9月初旬には紅葉が始まり、例年9月中旬に見頃を迎えます。銀泉台までのルートは、途中から舗装はされていませんが容易に車でアクセスでき、紅葉が非常に美しいと言われることから、多くの人がこの時期に訪れます。
標高1,500mの銀泉台からわずか30分の登山で紅葉の名所である見晴台に行けるため、ハイキング気分で行くことができます!
これから銀泉台に行くことを考えている人のために、紅葉の見頃時期や通行止め・マイカー規制の時期、シャトルバスや駐車場などの情報を詳しくご紹介いたします!
大雪山赤岳銀泉台の紅葉の見頃時期は?
赤岳銀泉台の紅葉の見頃時期はいつ頃なのかしら?
赤岳銀泉台の紅葉の見頃時期は、9月上旬から中旬にかけてです!
赤岳銀泉台の紅葉の過去の見頃時期
赤岳銀泉台は標高1500メートルの地点にあるため、紅葉の開始が早く、例年の見頃は9月上旬~中旬にかけてです。ただし、夏の暑さが厳しい年は9月下旬にずれ込むこともあるので要注意です。
層雲峡ビジターセンターでは、紅葉情報や過去の紅葉の写真等、大雪山周辺の情報を発信しているので、行く前に情報収集するのもよいでしょう。
また、ビジターセンターでは毎年大雪山周辺の紅葉状況をまとめた「紅葉カレンダー」を作成していますので、それをもとに過去の見頃時期の一覧を作成しました。
赤岳銀泉台の紅葉の過去の見頃時期
年/場所(標高) | 第一花園 (1500m) | 第二花園 (1700m) | 第三雪渓 (1900m) | 第四雪渓 (2000m) |
---|---|---|---|---|
2014 | 9/6~9/21 | 9/7~9/17 | 9/6~9/16 | 9/6~9/15 |
2015 | 9/9~9/17 | 9/10~9/16 | 9/11~9/17 | 9/13~9/16 |
2016 | 9/19~9/28 | 9/26~9/28 | 9/26~9/28 | 9/26~9/28 |
2017 | 9/11~9/17 | 9/11~9/17 | 9/11~9/17 | 9/7~9/10 |
2018 | 9/15~9/25 | 9/15~9/25 | 9/10~9/17 | 9/6~9/11 |
2019 | 9/8~9/18 | 9/8~9/16 | 9/8~9/16 | 9/8~9/16 |
2020 (台風被害あり) | - | 9/20~9/22 | - | 9/20~9/25 |
2021 | 9/10~9/14 | 9/10~9/14 | 9/10~9/14 | 9/10~9/21 |
2022 | 9/8~9/14 | 9/8~9/16 | 9/8~9/16 | 9/8~9/16 |
2023 (猛暑あり) | - | 9/22~9/30 | 9/22~9/25 | 9/24~9/30 |
直近5年間 (2020・2023を除く) | 9/10~9/18 | 9/10~9/18 | 9/9~9/16 | 9/8~9/15 |
赤岳銀泉台の今年の見頃時期は?
赤岳銀泉台の見頃期間は、5日~1週間程度とかなり短く、時期も年によってばらつきがあります。また、台風などの影響を受けると紅葉をすることなく落葉してしまうこともあります。
今年は幸い大きな台風などの影響は受けていないため、例年通り見頃時期は9月上旬~中旬あたりになると予想します。
赤岳銀泉台の紅葉の見頃時期は、年によってかなりばらつきがあります。ニュースでよく報道される大雪山黒岳の紅葉とほぼ同時なので、それを参考にするとよいです!
銀泉台のマイカー規制や通行止め期間・駐車場は?
銀泉台に行く道路がマイカー規制されると聞いたけど、いつからなのかしら?
2024年の銀泉台線のマイカー規制は9月14日から9月29日までです!
紅葉時期のマイカー規制
マイカー規制となる区間は、「道道銀泉台線」。国道273号の分岐から約15kmが規制区間となります。規制期間は、例年紅葉がピークを迎えるシルバーウィーク前後が対象となるようです。
冬季の通行止め
紅葉終了後、一時的に銀泉台線のマイカー規制が解除になりますが、すぐに冬季通行止めとなります。標高が高いため、紅葉が終わった後には道路の凍結や雪が降る可能性が高く、10月上旬には通行止めとするパターンが多いようです。
※マイカー規制・通行止めに関する詳細情報についてはこちらをご覧ください。
マイカー規制時の駐車場
銀泉台へ行く道が規制されている場合は、層雲峡からシャトルバスに乗車するか、「大雪レイクサイト」に駐車してそこからバスに乗ることになります。
大雪レイクサイト駐車場は、かなり広く100台以上は駐車できますが、舗装しているところには止めることができないため、未舗装のデイキャンプエリアに案内されます。入り口が少しわかりづらく、迷っている車も数台ありました…。
マイカー規制期間中のシャトルバスの時刻表や運賃は?
マイカー規制期間中のシャトルバスの情報はあるのかしら?
マイカー規制中は、層雲峡または大雪レイクサイトから銀泉台までシャトルバスの運行があります!
大雪レイクサイトから銀泉台までのシャトルバス
大雪レイクサイトから銀泉台までは比較的本数が多く、土日は30分間隔、平日は30分~45分間隔で運行しています。自家用車でお越しの方は、大雪レイクサイト駐車場まで行き、そこからシャトルバスに乗り換えることになります。
大雪レイクサイト駐車場から銀泉台までのシャトルバス情報
●運行期間 | 9月14日(土)~9月23日(月・祝) |
●運賃 | 大雪レイクサイト⇔銀泉台 片道:大人1,250円・小学生500円 往復:大人2,500円・小学生1,000円 ※現金のみ |
●時間 | 約35分 |
●運行時刻 | レクサイト発:6:30~13:00 銀泉台発:7:30・9:00~16:00 ※土日祝日:30分間隔 ※平日:30分~45分間隔 ※時刻表の詳細はこちら |
●切符販売 | 大雪レイクサイト駐車場バス乗り場前 |
層雲峡バスターミナルから銀泉台までのシャトルバス
層雲峡バスターミナルから銀泉台までのシャトルバスを利用する方は、本数が少ないので注意が必要です。
また、層雲峡から銀泉台までの直通バスは1日2往復しかなく、それ以外の便は大雪レイクサイトで乗り換えが必要となります。
層雲峡バスターミナルから銀泉台までのシャトルバス情報
●運行期間 | 9月14日(土)~9月23日(月・祝) |
●運賃 | 層雲峡バスターミナル⇔銀泉台 片道:大人1,750円・小学生750円 ※現金のみ ※参考※ 層雲峡⇔大雪レイクサイト 片道:大人500円・小学生250円 往復:大人1,000円・小学生500円 大雪レイクサイト⇔銀泉台 片道:大人1,250円・小学生500円 往復:大人2,500円・小学生1,000円 |
●時間 | 約65分 |
●運行時刻 | 層雲峡発:6:00・14:15(銀泉台直通) 7:00・8:00・9:00・11:15(レクサイト乗換) 銀泉台発:7:30・15:30(層雲峡直通) 11:15【平日】・11:30【土日祝】・15:00(レイクサイト乗換) ※時刻表の詳細はこちら |
●切符販売 | バス車内 |
層雲峡から銀泉台のシャトルバスの様子
層雲峡から出発する銀泉台行き直通シャトルバスは、層雲峡ホステル前のバス停が始発。朝陽亭やホテル大雪も近いので、そこを目印にするとよいでしょう。私もここからバスに乗って銀泉台に向かいました。
※レイクサイトまでのバスは層雲峡バスセンターが始発となります。
層雲峡から大雪レイクサイトへ
層雲峡ホステル前を6時に出発するので、15分ほど前に到着するとすでに2、3人が待っていました。
バスが到着すると、係の方が乗車前に切符を販売します。層雲峡から銀泉台までの直通運賃は920円+協力金240円で合計1,160円(現金払いのみ)。
乗客6人ほどを乗せて層雲峡ホステル前を出発すると、層雲峡バスセンターに停車。都市間バスや旭川方面のバスはここに停車します。
ここでも7,8人が乗車してきました。層雲峡のホテル街や層雲峡無料駐車場からはこのバス停が近いので便利ですが、確実に座席を確保したいならホステル前から乗車した方がよいでしょう。(バスセンター前とホステル前は運賃同額)
バスセンターを出発して25分でレイクサイトに到着。ここでも7,8人が乗車。車利用の方はここからシャトルバスに乗ることができます。バスチケットも写真左手のプレハブで購入可能。
大雪レイクサイトから銀泉台へ
レイクサイトを出発して銀泉台線に入ると、道路は未舗装の細い砂利道へ。乗り心地の良かった舗装道路とは違い、車体が小刻みに揺れます。また、道が細いため、バス同士の行き違いで時々停車しながら進んでいきます。
バスに揺られること約30分、ようやく銀泉台のバス停に到着。登山口にある管理事務所より少し手前で降ります。
銀泉台バス停から紅葉の見どころへ
銀泉台バス停からは、いよいよ紅葉の見どころまで軽く登山をすることになります。天気が良ければ軽装でも問題ないですが、万が一に備えて防寒着も用意しておきましょう。
銀泉台・赤岳登山口
バス停から少し歩くと管理事務所が見えてくるので、そこで入山者名簿に名前を記入。
ここから先はトイレが無いので、ここで済ませておきましょう(携帯トイレブースは登山道わきに数か所あり)。
飲用は不可ですが、手を洗ったり靴の泥を落としたりできる沢水が用意されていました。トイレに手洗い場が無いので、こちらで手を洗いましょう。
準備が整ったら、紅葉を見に行きましょう!
登山口から第一花園
最初はゆるやかな登りの林道を進みます。
赤岳登山口の看板が見えてくると、整備された林道はここまで。ここから先は道が細くなり、少し険しい道のりに。
大きめの石が増え、登山道らしい道に。足元に注意しながら進みます。
約20分ほどで見晴台に到着。銀泉台の紅葉の写真としてよく使われるアングルですね。下山後に管理事務所の方に聞いた話だと、朝日に照らされる時間帯が最もきれいだとか。
見晴台から登ることさらに20分、第一花園に到着。見晴台から見た斜面を上から見下ろす形になります。中央付近に見える白い部分は、さきほど降りた銀泉台バス停。紅葉が徐々に下っているのが良くわかる構図です。
紅葉を楽しむだけなら、ここで折り返しても十分楽しめます。実際、ここで紅葉を楽しんで戻っていく方が何組かいました。ここから本格的な登山になるので、装備のない方はここまでにしておいた方が良いでしょう。
赤岳銀泉台付近のホテル
遠方から来るのでホテルを予約しておきたいけど、おすすめのホテルはあるのかしら?
ホテル大雪 ONSEN&CANYON RESORT
層雲峡温泉街にあるホテルの一つ「ホテル大雪 ONSEN&CANYON RESORT」は、浴場からの景色が素晴らしいホテルです。
2022年6月に館内がリニューアルされ、カフェや売店、レストランがバージョンアップし、施設も充実したホテルに生まれ変わりました。
朝陽リゾートホテル
こちらも層雲峡温泉街にある「朝陽リゾートホテル」。同じく層雲峡にあるホテル「朝陽亭」の姉妹ホテルですが、こちらをおすすめする理由は、異なった温泉の泉質が楽しめること。
湯の華が出る「硫黄泉」と肌がすべすべになる「ナトリウム炭酸水素塩泉」の2つの泉質が楽しめるので、一度で二度おいしい温泉でちょっとお得な気分になります。
まとめ
ここでは、赤岳銀泉台の紅葉の見頃時期や通行止め・マイカー規制の時期、シャトルバスや駐車場などの情報をご紹介しました。
日本一紅葉が早く訪れると言われる大雪山。その中でも赤岳銀泉台は人気のある紅葉の名所です。ただし、その年の気象状況によって紅葉の見頃が大きく変わるので、層雲峡ビジターセンターのホームページなどで情報収集してから現地に向かいましょう!
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