
富良野・美瑛ノロッコ号に乗るつもりでいるけど、おすすめの座席ってあるのかしら?右側と左側どちらがいいの?
外国人も多く訪れる日本の有名観光地である「富良野・美瑛」。北海道を象徴するような広大な風景を見ることができることから、四季を問わず常に観光客でにぎわっています。
旭川を起点とし、美瑛を通って富良野までつなぐJR北海道の富良野線は、北海道らしいどこまでも続くような丘陵を縫って走ることから、観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」が運行されています。
ノロッコ号の魅力は、パッチワークのような様々な畑が織りなす日本離れした景色や、観光列車ならではの車内の雰囲気。せっかく富良野・美瑛に来たならば、体験しておきたい観光メニューの一つです。

富良野・美瑛ノロッコ号に乗るなら、窓側の座席がおすすめ!自由席もありますが、土日や夏休み期間中は指定席を予約したほうが確実ですよ。

富良野・美瑛ノロッコ号は季節列車なので、毎日運転しているわけではありません!まずは時刻表、運転日を確認しましょう!
・富良野・美瑛ノロッコ号の時刻表・運転日を知りたい
・富良野・美瑛ノロッコ号の予約方法を知りたい
・富良野・美瑛ノロッコ号のおすすめの座席を知りたい
富良野・美瑛ノロッコ号の時刻表

富良野・美瑛ノロッコ号の時刻表をここでご紹介。1号・6号のみ旭川~富良野の運転で、2号・3号・4号・5号は美瑛~富良野の運転となっています。
時刻表①(上り:旭川・美瑛⇒富良野)

旭川発のノロッコ号は1番線から発車。ディーゼル機関車が最後方となり、後ろから押す形で客車を進めます。
札幌から来る特急とはホームが違いますので、乗り換え時間には余裕をもっておきましょう。
駅名 | 着発 | 1号 | 3号 | 5号 |
---|---|---|---|---|
旭川 | 発 | 10:00 | ||
美瑛 | 着 | 10:30 | ||
美瑛 | 発 | 10:42 | 13:08 | 15:13 |
美馬牛 | 〃 | 10:53 | 13:19 | 15:24 |
上富良野 | 〃 | 11:06 | 13:36 | 15:37 |
ラベンダー畑 | 〃 | 11:15 | 13;45 | 15:46 |
中富良野 | 〃 | 11:22 | 13:50 | 15:52 |
富良野 | 着 | 11:40 | 13:59 | 16:01 |

旭川・美瑛発のノロッコ号は、ディーゼル機関車が最後方から押すような形で運行するため、先頭車両は客車となります。
時刻表②(下り:富良野⇒美瑛・旭川)

富良野駅からは5番ホームから発車。先頭がディーゼル機関車となり、美瑛・旭川に向かいます。
駅名 | 着発 | 2号 | 4号 | 6号 |
---|---|---|---|---|
富良野 | 発 | 11:53 | 14:07 | 16:11 |
中富良野 | 〃 | 12:11 | 14:25 | 16:34 |
ラベンダー畑 | 〃 | 12:17 | 14:31 | 16:41 |
上富良野 | 〃 | 12:27 | 14:39 | 16:49 |
美馬牛 | 〃 | 12:40 | 14:51 | 17:11 |
美瑛 | 着 | 12:51 | 15:02 | 17:19 |
美瑛 | 発 | 17:20 | ||
旭川 | 着 | 17:46 |
富良野・美瑛ノロッコ号の運転日
6月中旬から運転を開始し、ラベンダーの時期や夏の繁忙期となる6月下旬から8月中旬は毎日運行され、8月下旬まで運行されています。
※7月~8月は現在は未発表のため、参考として2022年の日付を掲載。
列車名 /運転日 | 6月 | 7月 (2022年) | 8月 (2022年) |
---|---|---|---|
全列車 | 10~11 17~30 | 毎日 | 1~14 20~21 27~28 |

時刻表や運転日の詳細は、JR北海道の公式ホームページを確認してくださいね!
富良野・美瑛ノロッコ号の予約のしかたは?
指定席の予約は、インターネットの予約システム「えきねっと」か「みどりの窓口」で予約できます。えきねっとの方が座席表を見ながら座席を指定できるので、乗車する車両や左側・右側などを指定したいときに便利。
富良野・美瑛ノロッコ号の座席
列車の編成は旭川・美瑛側が1号車となり、富良野側が3号車です。1、2号車は自由席、3号車が指定席となっています。以前は車内でグッズ等の販売を行っていましたが、現在は実施されていないようです。


ベンチ席、ボックス席の位置が1号車と2、3号車で反対になっており、左右どちらにも見どころがあることを示していますね。
指定席

指定席の車両は赤い手すりと木製の椅子が特徴のノロッコ号専用車。窓がとても大きいので、田園風景やラベンダー畑などが良く見えます。

天井には富良野、美瑛の象徴ともいえるラベンダーが飾られており、乗客を出迎えてくれます。
ちなみに、ベンチシートは写真では外側を向いていますが、背もたれを移動させてボックスシート側に座席を向けることもできます。

窓は上側が開放できる造りになっており、開放したところから写真を撮れるので、窓の汚れなどを気にする必要ナシ!ただし、風が吹き抜けるのでカメラを落とさないように注意!
自由席

自由席の車両内部や座席は、天井のラベンダーが無いくらいで指定席とほとんど変わりなく、木製の椅子が設置されています。1号車には昔ながらのダルマストーブもありますよ。

昔、車内販売が行われていた付近にはラベンダーが飾られていました。

指定席の場合、旭川~富良野(片道)で乗車券(1,290円)+指定席料金(840円)の2,130円かかります。自由席の場合は予約の必要がなく、乗車券のみ(1,290円)でOK。

美瑛~富良野(片道)ならば、指定席利用で乗車券(750円)+指定席(840円)の1,590円、自由席なら乗車券のみの750円で乗ることができます。
富良野・美瑛ノロッコ号の指定席の予約はいつから?

指定席を予約する場合は、新幹線や特急などと同じで乗車日の1か月前の10時から予約が可能です。
えきねっとで予約
JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」では、富良野・美瑛ノロッコ号の指定席の予約をすることができます。
えきねっとではインターネットで予約から支払いまで完結できるほか、座席をシートマップで指定できるので、どの席に座りたいか詳細に決めることが可能。
ただし、みどりの窓口や指定席券売機が設置されている大きめの駅で事前に切符を受け取る必要があるので覚えておきましょう。指定券のみの場合は、チケットレスにしてしまえば受け取る作業は省略できます。
・近くにみどりの窓口がなくても予約が可能
・座席をシートマップで指定が可能
・乗る前に駅(※)できっぷの受け取りをする必要あり ※みどりの窓口または指定席券売機
みどりの窓口で予約
インターネット環境がない、えきねっと会員でない場合などは、みどりの窓口で予約となります。座席位置(富良野方向に向かって右側・左側など)を指定したい場合は、駅員さんにその旨を伝えておきましょう。
予約なしで乗る
予約なしの場合は、自由席に乗ることになります。平日はそれほど混雑はありませんが、窓側をとりたければ少し早めに行って並ぶつもりにしておいた方がいいでしょう。
ラベンダーが咲く時期(7月中旬頃)の休日は、立つ人が出るほどですので相当の覚悟が必要です。
富良野・美瑛ノロッコ号の混雑具合は?

夏の繁忙期は早々に指定席が売れてしまうこともあり、争奪戦は必至。また、ノロッコ号に乗車するツアーもあるため、団体客で埋まることも。

私が乗車したときは7月の平日でしたが、指定席はツアー客でいっぱいでした…。休日に乗車予定の場合は、個人客も増えて混雑するので、指定席を押さえておいた方が無難です。
富良野・美瑛ノロッコ号をどうやって楽しむ?
予約のしかたを確認できたら、ノロッコ号の楽しみ方をあらかじめ予習しておきましょう!
おすすめの座席は2・3号車のベンチ席!
どちら側の座席も見どころの多い富良野・美瑛ノロッコ号ですが、私は2・3号車のベンチ席をオススメします!
反対側のボックス席はラベンダー畑の見どころが多いですが、ベンチ席もラベンダー畑が無いわけではなく、他の見どころもこちらの方が圧倒的に多いためです。
また、ベンチ席は椅子が窓の方向を向いているため、写真が撮りやすいのもメリットですね!

ノロッコ号は駅で反転できないので、そのままの編成で美瑛方面に折り返します。そのため、行きも帰りも座席の向きは変わりません。
車内内装

何といってもこの列車の特徴は、「ラベンダー推し」。

乗客を歓迎するポスターも大きく貼られています。

美瑛や富良野のラベンダー開花情報や、周辺観光地の案内も。

ノロッコ号沿線の魅力も紹介されていました。

また、トロッコ列車をほうふつとさせる大きい窓枠や柵、

木製のテーブル、椅子がこの列車の醍醐味です。
乗車証明書


ノロッコ号に乗車すると、車掌さんから名刺大の乗車証明書をもらうことができます。これはよい旅の思い出になりますね。

富良野行きと旭川・美瑛行きでは、もらえる乗車証明書が異なるので往復で乗ってみることをオススメします!
ノロッコ号で体験できること・見える景色(乗車記)
旭川駅から富良野駅まで、ノロッコ号から見ることのできる景色を体験談でさらっとご紹介!これでシャッターチャンスを逃すことなく楽しめますよ!
旭川駅

出発地点の旭川駅では駅弁や飲み物が販売されていますので、ここで食料などを調達するとよいでしょう。一通り食糧を揃えたら、少し早めに改札へ。富良野行の「富良野・美瑛ノロッコ1号」に乗ります。

車両の写真を撮ったりして出発時間まで待って…。

出発間近!急いでノロッコ号に乗り込みます。

青空の下、旭川駅を出発!のんびり1時間半をかけて富良野駅まで向かいます。
美瑛駅舎(富良野行き左側・旭川(美瑛)行き右側)

途中で停車する美瑛駅の駅舎は、大理石で作られた北海道では珍しい石造りの駅。もともと美瑛は「美瑛軟石」と呼ばれる大理石の産地だったことから、このような駅舎になったと言われています。


旭川発のノロッコ1号は、美瑛駅で約10分ほど停車します。ここでホームに降りて写真を撮影することもできますよ!
赤い屋根の家(富良野行き左側・旭川(美瑛)行き右側)

美瑛駅~美馬牛駅の間にある、畑の中にポツンと立つ赤い屋根の家。この地域を象徴するような風景を列車の中から見ることができます。このあたりは車内アナウンスや減速するサービスもあるので、窓側に座っていれば見えるはず。
富良野平原開拓発祥之地の碑(富良野行き左側・旭川(美瑛)行き右側)

美馬牛駅~上富良野駅間の線路わきにある富良野平原開拓発祥之地の碑。畑の中に立っていますが、一瞬で通り過ぎてしまうので油断していると見逃してしまうかも。
日の出公園(富良野行き左側・旭川(美瑛)行き右側)

美馬牛駅~上富良野駅間で見ることのできる、ラベンダーが一面に広がる日の出公園。上富良野駅から比較的近いため、徒歩でのアクセスも可能。(駅から約1.2km)
十勝岳連峰と田園風景(富良野行き左側・旭川(美瑛)行き右側)

美馬牛駅~富良野駅間は、手前には畑が広がり、奥には十勝岳連峰がそびえる田園風景が続きます。

先頭車両からの眺めはこんな感じ。畑の中を一直線に伸びる線路を見ることができるのは北海道ならではの風景。
ファーム富田のラベンダー畑(富良野行き右側・旭川(美瑛)行き左側)

上富良野駅~ラベンダー畑駅間で見ることができる、ファーム富田のラベンダー畑。車でアクセスすると渋滞に巻き込まれることが多いため、列車で来る人も多いようです。
ラベンダー畑駅(富良野行き左側・旭川(美瑛)行き右側)

ファーム富田の最寄り駅であるラベンダー畑駅。ここから徒歩7分ほどでファーム富田に行くことができます(約0.5km)。ここで下車する人が多く、車内は一気に閑散としてしまいます。

ラベンダー畑駅にはノロッコ号しか停車しません!普通列車は通過となりますのでご注意を!
北星山ラベンダー園(富良野行き右側・旭川(美瑛)行き左側)

ラベンダー畑駅~中富良野駅間から見ることができる、なかふらの北星山ラベンダー園。周辺が住宅街であるため、車窓では一瞬しか見ることができませんが、中富良野駅から近いため徒歩でアクセスすることが可能です(約0.7km)
富良野駅

旭川から1時間半ほど揺られて富良野駅に到着!ホームには写真を撮る人がたくさんいらっしゃいます。

隣には札幌から来たラベンダーエクスプレスの車両がありました。

ノロッコ号は、すぐに折り返して美瑛行きとなります。

富良野・美瑛ノロッコ号ののんびりした旅はこれにて終了!
まとめ
ここでは、「富良野・美瑛ノロッコ号」の予約のしかたや楽しみ方をお伝えしました。
・指定席の予約は乗車日の1か月前10時から!
・予約は座席位置が指定できる「えきねっと」がおすすめ!
・おすすめの座席は2・3号車のベンチシート!
夏の美瑛、富良野は時には30℃を超えることもありますが、風が心地よい季節。また、ラベンダーが咲く7月中旬~下旬は、北海道の夏を存分に感じることができますよ。
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