冬の北海道の観光の一つに挙げられる「流氷」。オホーツク海側の紋別市から知床半島、根室市付近にかけて、厳冬期になると北風に乗って流れてきた氷の塊が海を覆いつくします。日本ではこの地域でしか見られない絶景が広がるため、多くの人がこの流氷目当てにやってきます。
ただ、流氷は自然現象のため、見ることができるかどうかはあなたの運次第。でも、せっかく冬の北海道に来るのだから、流氷シーズンに合わせたいのもまた事実。
流氷を見たいなら、流氷がやってくるタイミングをつかむことが肝心ですよ!
「船に乗って間近で流氷を見たい!」「おーろらの予約方法や料金について知りたい」と考えているあなたに向けて、観光砕氷船おーろらの船の様子や割引の情報を、2020年、2021年におーろらに乗船した私がみっちり解説します!
おーろらの予約はいつから?
流氷の来る時期がつかめたら、旅行の計画を立てつつおーろらの予約をしましょう!流氷が最盛期となる2月の土日祝日は非常に混雑するので、早めの予約が無難です。
おーろらの予約は、例年10月中旬から始まります。ただし、10月中は電話予約のみの対応で、インターネットの予約は11月からです。
おーろらの割引クーポンってあるの?
おーろらに乗るには予約をしなければなりませんが、少し手間をかけることでちょっとだけお得になる方法があるんです。
普通に予約するなら、おーろらの公式サイトからだよね?
実は、公式サイトで予約するよりも料金が安くなる方法があるんですよ!
公式サイトよりも「じゃらん.net」での予約がおすすめ!
おーろらの予約はもちろん公式サイトでできますが、「じゃらん.net」でもおーろらの乗船予約をすることが可能。じゃらん.netはホテル予約のイメージが強いですが、「体験や遊び」の料金の割引クーポン等もありますので、大いに利用する価値ありです!
公式サイトに比べるとどれくらい安くなるの?
公式サイトで予約すると4,000円。 じゃらん.netで予約するとなんと3,600円!じゃらんで取得できるクーポンを使うとさらに500円~650円割引! この差額は結構大きい! これは絶対に見逃せない!
ただし、「じゃらん.net」での予約は事前予約(2日前まで)のみとなっており、直前や当日予約はできないため、前もって予定は立てておきましょう!
乗船の受付場所は道の駅「流氷街道網走」
さてさて、無事に予約も済んだらあとは船に乗るまで楽しみに待つだけですね。乗船時はかなり混雑することが予想されるので、余裕をもって乗船場所に向かいましょう。
おーろらはどこから乗船するのですか?
道の駅「流氷街道網走」から乗船します。レストランやお土産屋も併設されているので食事や買い物もできますよ♪
道の駅「流氷街道網走」へのアクセス
道の駅「流氷街道網走」は網走市の中心部にあり、比較的アクセスも容易。ただし、JR網走駅からは少し距離があるので、徒歩の方はバスに乗るか、隣の桂台駅からアクセスしたほうが良いでしょう。
早く着いたから、ちょっと時間つぶししたいんだけど…何かおすすめの食べ物はありますか?
私の一押しは、レストランの「あばしりちゃんぽん」、お土産なら「流氷ドラフトビール」、おやつなら「流氷ソフトクリーム」。他にもいろいろあって楽しいですよ!
網走に流氷がやってくる時期
おーろらの最大の魅力は、流氷を間近で見ることができること。目当ての流氷がなければちょっと残念な気持ちになってしまいますよね。まずは、流氷が網走に来ているのかどうか知ることから始めないといけません。
流氷の様子は「海氷情報センター」の海氷速報で判断
私が最も参考にしているのは、海氷情報センターが提供する「最新の海氷速報」。流氷が観測される年末~4月上旬頃まで毎日更新されており、流氷の密度を視覚的に見ることができる便利なサイトです。過去の情報(サイト閲覧前日)を見ることで流氷がどこまで来ているのかチェックできるので、おーろらに乗る日までこのページを要チェック!
2022年の流氷の見頃は2月上旬~2月下旬でした。この情報も海氷速報で見ることができますよ!
流氷のベストな見頃時期は2月中旬~下旬
流氷が網走方面に流れてくるには北風が必須であり、西高東低の冬型の気圧配置になればその風向きになる可能性が高くなります。よって、流氷を高確率で見るには冬型が続く2月中旬~下旬あたりが良いと考えられます。
低気圧が横切ってしまうと流氷は一気に離れてしまうので、天気予報のチェックはお忘れなく。
流氷を間近で見るなら観光砕氷船おーろに乗船
流氷は接岸することもありますが、プカプカと海に浮いているので風が吹くとすぐに流されてしまいます。流氷が接岸していれば間近で見ることはできますが、少し離れてしまうと肉眼で見ることが難しくなるのです。
ところが、「観光砕氷船おーろら」に乗れば沖にある流氷まで連れて行ってくれるので、多少離れていても大丈夫。また、寒いと感じれば船の中に避難できるので、北海道の寒さに慣れていない人でも問題ないですよ。
船に乗ることで、沖にある流氷を目の前で感じることができますよ~♪
いざ、流氷観光砕氷船おーろらに乗船
さて、いよいよおーろらに乗船です!海の上は風が強く、地上よりもかなり寒く感じられるので、デッキに出て写真を撮りたい方は手袋やカイロは必需品。寒く感じたら無理せず船内に避難しましょう。
耳まで温めることのできる帽子(ニット帽など)や、首元を温めるマフラーがあるとさらにGOOD!私はずっと外で写真を撮っているので完全防備してます!
流氷の上にいる野生動物を観察
はじめはぽつぽつとしかなかった氷の塊も、沖に出るにつれだんだんと大きくなっていきます。そして真っ白な地平線が見えたと思ったら、そこには流氷が一面に広がっていて、まるで白い大地のようです。
流氷地帯に船が入ると、「ゴッ、ゴッ」と船が氷を削る音が響きます。
もちろん流氷が見ることができると感動ものですが、船に乗っているとオオワシやオジロワシなどの珍しい野生動物にもお目にかかることができるのです!すぐそばまで寄ってくることは稀ですが、肉眼で見える距離にいることもあるので、目を凝らして探してみましょう!
「船の進行方向の右側にオオワシがいます」など、船員さんがアナウンスで教えてくれることもありますよ。アナウンスにも耳を傾けてみましょう。
サンセットクルーズの景色が素晴らしい
日中のクルーズももちろん素晴らしいのですが、また違った一面を見せてくれるのがサンセットクルーズ。赤から青に移り変わるグラデーションと、青白く光る流氷がまた美しい。そして、遠くには知床連山がこれまた青白くそびえている…。
日中と比べると、すこし青みがかった流氷が印象的。海から見る網走の夜景もキレイです。
とても魅力的なサンセットクルーズ。事前の予約は可能ですが、荒天で運休となることが多いので当日にならないと運航するかどうかわからないことに注意。なので、もしサンセットクルーズに乗るタイミングがあるのなら、ぜひ乗っておくことをおすすめします!
私は日中に乗船した後、同じ日の夕方にサンセットクルーズにも乗りました(汗)。どうしても乗りたかったので…。
網走周辺のおすすめホテル
網走市内には多くのホテルがありますが、おすすめできるホテルはこちら!
北天の丘 あばしり湖 鶴雅リゾート
網走湖を望む小高い丘の上にあるリゾートホテル。網走湖を望むロケーションが良く、エゾリスが遊びに来る庭もあるなど、自然を満喫できます。スタッフの対応もよいとの評判で、さすがは鶴雅グループ。
網走の他にも観光砕氷船がある?
網走で流氷を見ることができますが、そのほかの地域でもオホーツク海側の多くの地域で流氷を見ることができます。実際に砕氷船を出しているのは「網走」と「紋別」のみ。
紋別の流氷到達は網走よりも若干早いため、旅程によって流氷の時期に合わせることが可能。紋別の流氷砕氷船「ガリンコ号」の詳細については以下の記事を参照してくださいね。
2022年1月に新造船「ガリンコ号Ⅲ IMARU」がデビューし、スピードが格段に向上。より遠くの沖にある流氷も観察できるようになりました!
その他にも北海道には魅力的な冬のアクティビティがたくさんありますので、あなたにぴったりのものを探してみてくださいね。
まとめ
ここでは、網走の流氷のベストな時期とおーろらの乗船についてご紹介しました。
冬に特有の自然現象「流氷」。日本で見ることができるのは、北海道の東部だけとあって冬になると観光客が網走へ押し寄せます。流氷は年によって接岸が遅くなったり、終日が早くなったりしますので、流氷の情報をしっかりと仕入れておいてくださいね!
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