雲海を見下ろすことができるスポット、「雲海テラス」で一気に有名になったトマム。北海道旅行するなら絶対に外せない観光地ですが、このページを見ているあなたは「トマムの雲海テラスに行ってみたいけど、いつ行けば雲海が見られるの?」「どれくらいの確率で見ることができるんだろう?」と思っていることでしょう。
一般的に、トマムで雲海が見られる確率は40%と言われています。雲海は自然現象なので「発生する」と断言することはできませんが、ある程度ならば予測することが可能です。
雲海は自然現象だから運次第と思われるかもしれませんが、情報収集によって出会える可能性は高まります!
また、雲量や風向きなどの予報を駆使することで「まったく雲海が期待できない日」を外すこともできます。こういった情報を元に雲海の出る日を予想し、雲海を見ることができた私が「最高の朝」になる時間・時期・条件を伝授したいと思います!日帰り旅行でももちろん可能です!
雲海テラスの基本情報(営業期間・営業時間・料金等)
雲海テラスの基本情報は以下の通りです。時期によって営業時間が異なりますので注意してくださいね。
2021年8月4日には雲海テラスがリニューアルされ、上の写真のようにトマムの盆地にせり出すような形になっており、雲海を間近に感じられるようになりました!
(道道136号を西へ約5km)
【5月】5:00 ~ 7:00
【6月・7月・8月・10月】5:00 ~ 8:00
【9月】4:30 ~ 8:00
小学生 1,200円
ペット 500円
日帰りの場合はゴンドラに乗る料金がかかりますが、「リゾナーレトマム」「トマム ザ・タワー」に宿泊した場合は無料になります。つまり、当日にチケットを買う手間がないというメリットがあるのです。
これが後々響いてきます。チケットのない人は券を買うためにまた並ばないといけないので…。
トマムの雲海テラスに行く時間はいつがいい?
雲海は気温が上がると消えてしまいますので、朝一がおすすめです。しかし、他の方も同じ考えなので行列は必至。写真は8月平日の朝4時半頃のものですが、すでに長蛇の列が!まあ、それだけ人気があるということですが…。
5時になると入り口が開き、日帰り客は券売機でチケットを購入することになりますが、ここでも行列ができてしまいます。
宿泊者の一部はすでにチケットを持っているので、日帰り客の私はこの間にかなりの人に順番を抜かれてしまいました。せっかく早起きしたのに、トホホ…。
トマムの雲海テラスで雲海が見られる時期はいつ?発生する条件は?
トマムで雲海を見ることができる条件は、大きく分けて3つのパターンがあります。
①太平洋で発生した海霧がトマムに流入(太平洋産雲海)
②山に囲まれたトマムで発生する放射霧(トマム産雲海)
③暖気が山の斜面を上昇して発生する滑昇霧(悪天候型雲海)
③は季節を問わず発生しますが、予測することは難しいです。③の条件で雲海に出会えたら幸運ですね。
①が発生する要因は、6月~8月中旬(お盆)あたりまで十勝や釧路で発生することが多い海霧。これがトマムに流れ込むことによって雲海となります。
この場合はある程度の風を伴って雲海が流れてきますので、目まぐるしく景色が変わり、ダイナミックな雲海になることが多いようです。
②は8月下旬~10月の晩夏から秋に発生しやすい局所的な雲海で、夜間に気温が下がって水蒸気が水滴になることで早朝に霧が発生し、雲海が形成されます。風が弱く、夜から朝にかけて雲がない時に発生することが多いようです。
私が出会ったのはこのパターン。早朝は雲海が広がっていましたが、気温が上がるにつれて薄くなっていき、午前7時半頃にはすべて消えてしまいました。
私的な見解として、太平洋から流れてくる①の雲海が変化に富んで面白いのではないかと思います。また、気候も安定している時期なので、服装も選びやすいですよね。ただ、観光客が多い時期なので行列は覚悟しなければなりませんが…。
逆に穴を狙うなら②の9月。7、8月は夏の観光シーズン、10月は紅葉シーズンで北海道にやってくる観光客が多いですが、その間は主に道内の方が中心となりますので少し落ち着く時期なのでおすすめです。
①ほどの絶景は期待できないかもしれませんが、混雑を避けたい方は9月がいいかも。
トマムの雲海テラスに行って高確率で雲海に出会うには?
上の写真が雲海の出るタイミングを予想して撮影できた写真です。写真では伝わらないかもしれませんが、幻想的な風景に感激して嫌なことも全部吹っ飛んでしまいました!
なので、せっかく時間とお金をかけてトマムの雲海テラスに行ったのに全く雲海が見れなかった…なんてことにならないよう、ある程度予測を立てておくほうが絶対にイイですよ!
でもどうやって予測を立てればいいんだろう?
雲海テラスの公式サイトにある「雲海予報」や「GPV気象予報」を利用しましょう!
雲海テラス公式ホームページの「雲海予報」
毎日15時に翌日の雲海予報を公式ホームページで発表しています。私が雲海に出会ったときの予報は「50%」で、比較的高めの数値が出ていました。20%や30%でも雲海が出ることはありますが、なるべく高いほうが確率は上がるでしょう。
また、過去7日間の雲海発生状況も掲載されていますので、参考にするとよいです。ただし、少しの雲海が見られただけでも「雲海発生」と表示されているので、過去の雲海発生状況は、雲海予報が掲載されている公式ホームページ最下段のブログを確認することをおすすめします!
雲の発生を予測できる「GPV気象予報」
GPV気象予報では、「雲量」の予報を見ることができます。トマム周辺の雲量の見方は次の通りです。
①GPVのホームページにアクセス ②画面左上のモデルを「詳細(39時間)」に、エリアを「道北」に設定 ③エリア下部の「雨量・雲量」を選択
海霧の発生を予測
6月~8月までの予報では、夜から朝にかけて太平洋側から雲量がどんどん増えていく様子が見て取れます(GPVの上部にある時間軸を動かしていくとよくわかります)。かと思えば、お昼に近づくにつれてサーッと消えてしまう。このように、気温が上がるにつれて雲が消えていくような予報の場合は、「海霧」の可能性が高いです。
問題は、その海霧が雲海テラスまでかかっているかどうか。上図のように雲を表すグレーの部分が雲海テラスまで到達していれば、雲海になっていると思われます。ただし早々に消えてしまうこともあるので、あなたが雲海テラスに行く時間と、GPVの時間を照らし合わしておきましょう!
放射霧の発生を予測
トマムのような内陸の地方では、晴れていると夜間に地面の熱が大気中に放出され(放射冷却)、朝にグッと気温が下がります。それによって放射霧が発生するわけですが、GPVで早朝に局所的にポツポツと内陸で突然雲が発生し、午前中のうちに消えていく表示がされることがあります。これが「放射霧」である可能性が高いです。
あとは、上の図のように局所的に発生した雲が雲海テラスにかかっているか確認しましょう。周囲に雲がなく、午前中の早い段階で消えていく予報になっているか、時間を動かしながらチェックすることをお忘れなく。
天気予報で「内陸で朝に霧が発生しやすい」などのコメントが発表されていればなお良しです。
まとめ
このページでは、トマムの「雲海テラス」で高確率で雲海に出会う時間や時期、条件を検証してみました。
海霧を狙うなら6月~8月中旬(お盆)まで、放射霧なら8月下旬~10月!
公式ページの「雲海予報」や「GPV気象予報」で雲海の発生を予想!
雲海は自然現象なので、なかなか予想することは難しいもの。ただ、この情報化社会でさまざまな気象に関するツールが出ていますので、それらを駆使してすばらしい雲海に出会えるように工夫してみてくださいね!
コメント