美瑛にある青い池に行ったけど、実際はなぜか青く見えなかった…。写真のように青く見えるにはいつ行けばいいのかしら?
北海道を代表する観光地の美瑛・富良野。その中でも人気があるのがコバルトブルーに見える「青い池」です。富良野を観光するついでに寄る人も多いでしょう。
ただ、実際に青い池を見に行った人の中には「全然青くなかった」「写真とイメージが違う」と話す人も…。これはどういうことなのでしょうか?
これは、「青い池が青く見える」条件がいくつかあるためなのです。そのうちの一つに「天気」が挙げられ、晴れの日と曇りや雨の日だと見え方が違ってきます。そこで、青い池が「青くない…」とあなたががっかりしないために、青く見える条件を探ってみました。
青い池でがっかりしない3つの条件【青く見えるポイントはコレ】
青い池が青く見えるポイントは何なのかしら?
青い池の写真をいくつか見ていると、だいたいは晴れているのがわかります。これはどうやら天気が関係していそうですね。
青く見える条件①天気が良い(太陽光)
そもそも、青い池はなぜ青く見えるのでしょうか?
その理由は、池の水に含まれる白い粒(水酸化アルミニウム)が太陽光を反射させるから。
池の水にたくさん含まれる白い粒が太陽光を反射し、なおかつ青色の光のみ水面を通過することができるため、人間の目には青く見える、という仕組みです。
つまり、天気が良い状態で太陽が出ていないと青く見えません!
青い池は美瑛川の水が流れ込んでいるため、美瑛川でも青くなっている様子を見ることができます。白ひげの滝付近から川が青くなっているのを見ることができますよ。
硫黄沢川に含まれる火山灰由来のケイ酸アルミニウムが、美瑛川合流後に乳白色の水酸化アルミニウムとなり、これが川の中で太陽光を反射することで青く見えると考えられています。
青く見える条件②数日間雨が降っていない
「白い粒が多く含まれている」ことが青く見える条件の一つでしたが、この粒が相対的に減少してしまう自然現象があります。
それは「雨」。
増水によって水かさが増え、水量に対して白い粒が少ないと、光の反射が起きにくくなります。また、雨の水が入ることによって川の水が濁ってしまうことも青く見えない要因の一つ。
上流で降った雨は時間をかけて下流に流れてくるので、2、3日前から雨が降っていなかったどうか、直近の天気を確認しておく必要がありますね。
よって、2~3日前に雨が降っていた場合は青く見えない可能性が高いです。
青く見える条件③雪解け水が少ない
雨の他にも水かさが増えてしまう条件が「雪解け水」。
青い池に流れ込む美瑛川の上流は、雪が多く降る地域のため、雪解け水が大量に流れ込みます。特に4月~5月は雪解け水が多く、川の水が増水しがちな時期。
そのため、雪解け水が多い4月~5月は青く見えない可能性があります。
青い池の雨の日の様子は?
雨の日の青い池はどんな風に見えるのかしら?
雨や曇りの日は、太陽光による反射が起こりにくくなるため緑色に濁って見えるようです…。
雨や曇りの日は太陽光が届きにくくため、水面からの反射が少なくなります。さらに、雨の場合は濁った水も流れ込むため、より透明感が失われてしまいます。結果的に緑色に濁って見えてしまいます。
青い池のベストシーズンはいつ?ライブカメラはある?
青い池にはいつ行ったらいいのかしら?
ベストシーズンは、雨の少ない6月または10月の日中です!
青い池のベストシーズン
すでに述べた3つのポイントを踏まえると、青い池が青く見えるには「4月・5月を避け、2、3日前から雨が降っておらず、当日も天気がいい日」を選ぶことが重要となります。
また、太陽光の強い日中がより青く見える条件を満たしますが、夏の観光シーズンはとても混雑するので、午前中の早い時間などに時間をずらした方がいいでしょう。
さらに、美瑛付近は7月~9月の降水量が多くなる傾向にあり、4月や5月は雪解け水が多い時期なので、雨や雪解け水の影響が少なく、繁忙期でない6月または10月がおすすめの季節です。
よって、青い池が青く見えるベストシーズンは6月または10月の日中です!
6月は新緑、10月は紅葉の季節なので写真映えもしますよ。
ただし、6月10日前後には「びえいヘルシーマラソン」が開催される影響で、青い池へ向かう道が規制されるため、マラソン大会の日は外した方がいいでしょう。
青い池にライブカメラはある?
ライブカメラで現在の様子を知ってから行きたい!と考える方もいらっしゃると思いますが、残念ながら青い池にはライブカメラが設置されていません。
美瑛町観光協会で青い池の近況などをSNSで発信しているので、そちらで事前に情報収集をしてから行くとより確実です。
青い池の駐車場
青い池には駐車場があるのかしら?アクセス方法も知りたいわ。
青い池には駐車場がありますが有料です!
青い池の概要・駐車場情報
青い池は美瑛町の南東に位置しており、道道966号線の一本道なので、比較的わかりやすいはず。駐車場は以前は無料でしたが、2020年から有料となりました。
駐車場利用券(半券)を活用した割引サービス
青い池の駐車場を利用した方限定で、美瑛町内のお店に半券を提示すると割引等のサービスが受けられます!
割引サービスが受けられるお店等の詳細は、こちら(青い池駐車場のご利用について)のページをご覧ください。
白ひげの滝にも行ってみよう
青い池の他にも青く見える所として有名なのは「白ひげの滝」。青い池から車で5分ほどなので、併せて観光することをオススメします。
上の写真は「ブルーリバー橋」から撮影。ここから白ひげの滝と美瑛川の青さを見ることができます。
青い池周辺で買えるお土産は?
青い池の売店や道の駅(びえい・白金ビルケ)では、青い池に関連した食べ物やグッズを購入できます。青い池に行った思い出作りにいかがでしょうか?
まずは、青い池の青色をイメージしたご当地飲み物「美瑛サイダー」。他にも小麦畑を連想させる黄色の美瑛サイダーも販売されています。
青い池にある売店には、「青い池ソフトクリーム」(500円)や「青い池プリン」(500円)も売ってます。一度ご賞味あれ。
青い池周辺のおすすめホテル
青い池の近くには白金温泉街があり、いくつか宿泊施設があります。その中のおすすめをご紹介!
森の旅亭びえい
白金温泉の中にある、森の中にひっそりたたずむ和風の温泉宿「森の旅亭 びえい」。温泉の評価はもちろん、料理もすばらしいと評判です。
露天風呂付きの客室が離れに複数用意されており、プライベート空間もしっかり確保。喧騒から離れてゆっくり過ごすのに最適な宿です。
青い池に関連する質問
青い池についての疑問をここで解消!
青い池はいつ頃がベストシーズンですか?
青い池のベストシーズンは、晴天率の高い6月か10月です!
青い池が青く見える条件は、雨がしばらく降っておらず晴れていること。6月は新緑、10月は紅葉の時期ですので、青い池との対比がとてもキレイですよ。
こちらに理由を詳しく書いているのでご覧ください!
青い池はなんで有名?
青い池は、水面がコバルトブルーのような鮮やかな青色に見えることから、まずは写真家の中で知られるようになりました。
のちに写真集で掲載されたことによって日本国内で認知されましたが、2012年にApple社のパソコンの壁紙に採用されたことで、世界的に有名になったそうです。
青い池をみる条件は?
青い池が青く見える条件は、
①太陽が出ている ②現地に雨が2,3日降っていない ③雪解け水が少ない の3つ。
晴れているのに池の水が濁っていることがありますが、おそらく前日もしくは前々日に雨が降ったことによります。
こちらに詳細を書いてありますので、参考にしてください!
青い池の正体は何ですか?
青く見える正体は、水酸化アルミニウムの乳白色の粒。
この粒が太陽光を反射することで、青い光のみが水面を透過し、青く見えると言われています。
では、なぜ池の中に水酸化アルミニウムがたくさんあるのでしょうか?
青い池の少し上流にある白金温泉付近では、青い池の源流となる美瑛川と硫黄沢川が合流しています。硫黄沢川は活火山である十勝岳の中腹を源流としているため、その火山灰由来のケイ酸アルミニウムが多く含んでいます。
合流後、ケイ酸アルミニウムと水がくっつき、水酸化アルミニウムとなります。その川の水が青い池に貯まるため、池には水酸化アルミニウムがたくさんある状態となり、太陽光が当たると青く見えるのです。
青い池を見るのにおすすめの時間は?
青い池を落ち着いて見るならば、観光客が少ない早朝5時~6時。
キレイな写真を撮りたいならば、観光客は多いが太陽光がしっかり降り注ぐ午前11時~午後1時。
青い池の滞在時間はどれくらいですか?
青い池の滞在時間は、だいたい30分~1時間程度の人が多いようです。
売店はありますが、ゆっくり座って過ごせる場所が少ないため、短時間となっているのでしょう。
札幌から青い池まで何分?
札幌市内から道央自動車経由で2時間半~3時間ほど。
高速道路を降りる場所は、三笠IC、滝川IC、旭川鷹栖ICの3つが考えられますが、どこで降りてもほとんど所要時間は変わりません。
まとめ
ここでは、美瑛にある青い池が青く見える理由や、青く見える条件をご紹介しました。
青い池が青く見えるには、当日だけでなく直前の天気が重要なのです。旅行の計画を立てるときには天気予報もしっかりチェックしてくださいね!
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