知床半島の羅臼町では、2月25日に流氷初日を迎えました。平年より18日遅く、昨年より20日遅い流氷初日です。
また、この時期の羅臼町の観光の目玉であるオジロワシやオオワシの飛来も多くなっており、流氷の到達に合わせてピークを迎えています。
一方、2月25日から数日間暖気が入ってきた影響で、網走付近の流氷はかなり少なくなってしまいました。3月上旬は一時的に冬型の気圧配置になりますが、流氷は減少傾向が続き、3月3日以降は岸から大きく離れていく予想となっています。
流氷初日が発表された羅臼町では、3月1日以降から流氷がさらに増えていく予想で、3月中旬頃まで流氷を楽しめそうです。これらの流氷が根室海峡を南下し、野付半島や根室市付近まで流れ込む予想です。
2025年の流氷状況(紋別・網走・知床羅臼)

2025年の各地域の流氷は以下のとおりです。羅臼ではいまだに流氷初日を迎えておらず、昨年よりも大幅に遅れています。
場所 | 2025年の流氷状況 | 備考 |
---|---|---|
紋別市 | 流氷初日:2月1日 | 昨年(1月19日)より13日遅い 平年(1月24日)より8日遅い |
流氷接岸:2月14日 | 昨年(1月26日)より19日遅い 平年(2月8日)より6日遅い | |
網走市 | 流氷初日:2月15日 | 昨年(1月19日)より27日遅い 平年(1月22日)より24日遅い |
流氷接岸:2月17日 | 昨年(1月22日)より26日遅い 平年(2月4日)より13日遅い | |
羅臼町 | 流氷初日:2月25日 | 昨年(2月5日)より20日遅い 平年(2月7日)より18日遅い |
網走や知床ウトロ・羅臼の流氷はいつまで見られる?

網走の流氷は3月2日頃までに楽しめそうですが、それ以降は沖合でも見ることが難しくなるかもしれません。一方で、羅臼では3月上旬頃が流氷のピークとなり、小型船による流氷バードウォッチングが楽しめそうです。気象庁の海氷予想図では、流氷の予想を公開しているので、それを元にすると流氷の予想は以下のとおりとなります。
網走の流氷予想
・3月1日頃に接岸していた流氷が沖へと離れる
・3月5日頃に沖合にあった流氷が少なくなる
知床ウトロの流氷予想
・3月5日頃まで流氷が接岸している状況が続く
・3月6日以降は接岸している流氷が少なくなる
・3月8日以降は流氷が岸から離れ、沖合に流される
知床羅臼の流氷初日予想
・3月4日頃まで国後島と羅臼の間に流氷がとどまる状況が続く
・3月5日頃に羅臼付近に流氷が接岸する予想
・3月10日頃にかけて羅臼付近は流氷がある状態が続く
ライブカメラで流氷の状況を確認

各地に流氷が観測できるライブカメラが設置されており、現在の流氷状況を確認することができます。
網走
知床ウトロ
知床羅臼
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筆者のつぶやき

網走付近は3月2日までは流氷が残っていますが、それ以降はほとんどなくなってしまう予想です。2月25日に流氷初日を迎えた知床羅臼は、これからが流氷観光のピークで、3月中旬頃まで見頃が続きそうです。

keimei
大阪府出身、北海道に移住して12年目。旅行が趣味で道内の様々な所に出没し、その情報を発信中。2024年12月に北海道観光マスター検定合格。
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