北海道最東端の根室市では、3月4日に流氷初日を迎えました。平年より21日遅く、昨年より25日遅い流氷初日となり、観測史上4番目に遅い記録となりました。
3月上旬になくなると思われていた網走の流氷ですが、寒気が入ったことによって北風が吹き、10日頃まではとどまる予想となっています。
2月25日に流氷初日を迎えた知床半島の羅臼町ですが、接岸はしていないものの国後島と知床半島の沖合に流氷がある状態が続いており、オオワシやオジロワシが流氷上で羽を休める姿が見られています。
3月11日以降は、春の陽気の暖気が入り南風が吹く予報のため、徐々に流氷は後退していく模様。網走では3月11日頃、羅臼では3月17日頃になると沖合からも流氷がなくなってしまう予想です。
2025年の流氷状況(紋別・網走・知床羅臼・根室)

2025年の各地域の流氷は以下のとおりです。根室では3月4日に流氷初日を迎えました。
場所 | 2025年の流氷状況 | 備考 |
---|---|---|
紋別市 | 流氷初日:2月1日 | 昨年(1月19日)より13日遅い 平年(1月24日)より8日遅い |
流氷接岸:2月14日 | 昨年(1月26日)より19日遅い 平年(2月8日)より6日遅い | |
網走市 | 流氷初日:2月15日 | 昨年(1月19日)より27日遅い 平年(1月22日)より24日遅い |
流氷接岸:2月17日 | 昨年(1月22日)より26日遅い 平年(2月4日)より13日遅い | |
羅臼町 | 流氷初日:2月25日 | 昨年(2月5日)より20日遅い 平年(2月7日)より18日遅い |
根室市 | 流氷初日:3月4日 | 昨年(2月7日)より25日遅い 平年(2月11日)より21日遅い |
網走や知床ウトロ・羅臼の流氷はいつまで見られる?

網走の流氷は3月10日頃まで楽しめそうですが、11日以降は沖合でも見ることが難しくなるかもしれません。一方で、羅臼では3月16日頃までは小型船による流氷バードウォッチングが楽しめそうです。気象庁の海氷予想図では、流氷の予想を公開しているので、それを元にすると流氷の予想は以下のとおりとなります。
網走の流氷予想
・3月9日頃に接岸していた流氷が徐々に沖へと離れる
・3月11日頃に沖合にあった流氷が少なくなる
知床ウトロの流氷予想
・3月10日頃まで流氷が接岸している状況が続く
・3月11日以降は接岸している流氷が少なくなる
・3月13日以降は流氷が岸から離れ、沖合に流される
知床羅臼の流氷予想
・3月11日頃まで国後島と羅臼の間に流氷がとどまる状況が続く
・3月12日以降は流氷の数が少なくなるものの羅臼付近に流氷がある状態が続く
・3月17日以降は流氷が沖合の方へ流される
ライブカメラで流氷の状況を確認

各地に流氷が観測できるライブカメラが設置されており、現在の流氷状況を確認することができます。
網走
知床ウトロ
知床羅臼
流氷関連の記事やアクティビティの紹介

筆者のつぶやき

網走付近は3月10日まで流氷観光ができる状態と思われますが、それ以降流氷がほとんどなくなってしまう予想です。見頃が続いている知床羅臼は、3月16日頃まで流氷を楽しめそうです。

keimei
大阪府出身、北海道に移住して12年目。旅行が趣味で道内の様々な所に出没し、その情報を発信中。2024年12月に北海道観光マスター検定合格。
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